2013年11月13日

末期症状 JR北海道

 JR北海道の度重なる不祥事。
 鉄道ファンとしては心痛む限りだが、ついにここまで来たかという思いだ。
 記録の改ざん。
 絶対にやってはならないことだ。
 事故であれば、誰もが関係者皆が、わざとやったことではない。
 私は、事故の結果についてはそれがどんなに重大な結果になろうとも、わざとやったことではないのだから、当事者、関係者の責任を問うよりも、原因究明を第一にするべきと思っている。(自動車事故は別)
 しかし、確信犯、意図的な保線データの改ざんなど、絶対に許されることではない。
 私に言わせれば、今回のJR北海道のやったことは、福知山線脱線事故よりもはるかに罪深いことだと思う。
 「会社を守るためにやった」と釈明した担当者もいたと新聞に書いている。
 鉄道の安全と信頼を完膚無きまで失墜させる結果となることに気が付かないのだろうか。

 新聞、マスコミの取り上げ方も、改ざんという重大事態にしては、取り上げ方に、危機感がないような気がする。
 人間のミスによる重大事故よりも、わざと意図的な行いによる改ざんは、極めて悪質で、結果どのような事態になるという
発想というか関連というか、もっと大きな事件であるという意識に乏しいと感じる。

 民営化したJR。
 なんでもかんでも民営化は善で公営、役所は非効率で悪。
 そういう風潮で、これまできたのが日本国と国民。それは選挙の結果。
 小泉改革が失敗だったと、もっと取り上げてほしい。
 そんな小泉が今、なんか、でしゃばりはじめている。 

 大島測候所を筆頭に、無人化、合理化を進めてきた政治、そしてそれを肯定してきた国民。
 中日新聞の社説、大島測候所のことを例に、なんでも合理化を是としてきたことに疑問を呈していた。
 新聞の社説の類は、何をバカ言ってやがるということばかりだが、初めて、私の考えと100%同じ内容だった。

 民営化したJR、新幹線を持っている東海はじめ本州三社と、北海道の基盤は別物だ。
 国鉄時代、北海道の国鉄が、これまでひどい、情けない状態にあったのだろうか。
 私が感じる限り、もっとしっかりしていたと思う。
 民営化して、ボロボロになったのが、北海道の鉄道なのではないか。

 北海道の鉄道路線を守ってほしい。これ以上、鉄道が消えていくことのないように、切に願う。


Posted by よっぱらいくま at 21:59│Comments(0)TrackBack(0)事故・災害

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