2014年07月21日

リニア鉄道館

 先日、ついにというか、やっとというか、初めてリニア鉄道館へ行ってきました。

 あおなみ線の終点、金城ふ頭駅が近づくと、懐かしい初期塗装の117系が見えました。あ~あ、あそこね、と場所を確認した次第です。特に下調べも何もしないでの訪問です。金城ふ頭駅の近くにあるという前知識程度。

 駅から出て3分くらいで着きます。
 入場券を買って入館すると、運転シミュレーションの抽選があるとの説明がありました。
 やってみたいとは思っていたので、新幹線と在来線の応募券を投函しておきました。

 最初はつばめのヘッドマークのC62と、300X、リニアが並んでいます。リニアは愛知万博で展示していたものかな。中にも入れます。




 リニアの車内です。
 椅子はほとんど700系。



 展示コーナーです。こんな感じで歴代新幹線が並んでいます。








 展示コーナーの新幹線はみんな、車内へ入れます。
 300系の窓の大きいこと。最初は小さいことが気に入らなかったN700の窓にも最近は慣れてしまい、ひさしぶりの300系の窓の大きさは、こんなに大きかったのかと、改めて思いました。







 続いて700系です。まだ現役で走っているんだからどうでもいいやと思ったけれども、運転台を特別公開しているとかで、案内は一組毎ということで、ちょっと並んで見ることができました。




 新幹線の運転台に入ったのは、車販のバイト時代の走行中の0系以来です。しかし、狭い運転台です。本当に例えるなら戦闘機のコックピットという感じで、体をよじらなくては入れません。0系の広々とした高運転台とは大違いで、視界も狭くて視点も低いなと感じました。0系の2人乗務を原則とした造りと、一人乗務の違いもはっきりわかります。
 700系の足回りなんかを目の前で見られるのも感激です。





 これはトイレの汚物処理装置。

 こんなふうに床下をのぞき込んで写真を撮っている入館客は皆無でした。
 下から覗くなんて、決してスケベ心ではありません。純粋に興味があるのです、マニアは。

 続いて100系。
 こいつの床下、いわゆるスカートの下をパチリ。盗撮ではありません。


 車内です。久しぶりの2席で1枚の大窓に感激。本当に外が見やすかったなあ、100系は。
 そういえば100系は試作段階では1席1枚の小窓だったんです。それがたまに来ると、ハズレだなと思ったものです。





 食堂車です。懐かしいです。厨房も写真に撮ります。





 最後は0系の車内です。
 懐かしい座席に、食堂車です。
 食堂車は2階席の100系は両側ともに4人テーブルですが、0系は山側に通路があったので、4人テーブルと2人テーブルとなっています。








 食堂車の懐かしい表示です。
 もしかしたら、車販バイト時代に1度は乗務した車両かもしれません。


 運転シミュレーションは、新幹線ははずれましたが、在来線は当たりました。当選番号を見る限り、当たる確率の方が高そうです。
 指定時間に行ってすぐ案内されました。係員から「見習編」、「練習編」、「達人編」という3種類のどれを選ぶか聞かれ、即座に「達人編」と頼みましたが、「達人編」は画面に時刻などの表示が一切出ないよと言われ、それじゃ「練習編」と返してしまった、へたれな私です。なんせここのは初めてだしね。そのあと、時刻と気象条件を選ぶものでした。運転条件は良い方が運転しやすいことはわかっているので、朝の晴れを選びました。夜の雪なんか選んだら最悪。
 さて、スタートです。まあ、電車でGOと大差ないです。「練習編」でも停車駅まで残り距離は表示されませんでした。操作しているマスコンとブレーキ弁ハンドルが本物と同じというだけ。戸閉めランプを確認して発車です。制限区間や途中3駅ほどの停車、発車をこなして終着駅まで10分弱くらいでしたかね。
 現在のスピードとどれくらい手前でブレーキをかければ良いかの感覚は、電車でGOの感覚そのままで、残り距離表示はなかったけれど、まあ大丈夫でした。1駅だけちょっとオーバーランしたけれど、そつなく運転できました。
 それで、最後に結果が画面で出たのだけど、「優秀賞」とかいう表示が出て「はあ」と思ったんだけど、下の方に62人中1位という表示も出ていて、「おぉっ」と言ってしまいました。
 62人という分母がこの運転台での結果なのか、他の台も含めた今日のお客さんの総数なのかわかりませんでしたが。
 でも回りはほとんどが子供というか幼児ばかりな感じだったので、大の大人が1位になっても威張れたものではないでしょう。親子連ればかりだったし、大人、親が運転している姿は見ませんでした。
 きっと「見習編」は、マスコンを入れろとか、ここでブレーキをかけろとかの指示が画面に出るのだろうなと思いましたが、どうなんでしょう。今度またやる機会があったら、迷うことなく「達人編」にします。
 


 在来線です。大垣夜行時代に数多く乗った165系グリーン車です。
 きっと、一度は乗車したことがあるはずです。この目の前に鎮座する車両にも・・・


 クハ111の1番です。これを遠い記憶で、どこかで見たか乗った記憶があります。1番だったので。




 懐かしの、東京-静岡のサボも。



 EF58です。

 大学生のとき、新宮で発車を待つ普通夜行「はやたま」の牽引機だったEF58の運転台に乗せてもらった記憶がよみがえります。写真を撮っていたら、機関士の方が乗ってみろと言ってくれたのでした。


 キハ82系の「しなの」です。懐かしのJNRマークも。




 こちらは381系「しなの」の床下の汚物処理装置。



 0運転台と前方景色のCGが流れるコーナーがあります。


 写真を撮ってから、こんな看板に気がつきました。


 運転台を撮ったつもりが、映像も映っていました。
 なんで撮影はご遠慮なんでしょうね。
 私は前々から、東海道新幹線だけ運転台からの前面展望ビデオが市販されないのは、JR東海が絶対に許可しないからだと想像しています。東海道新幹線という超一級のライフラインをテロなどの犯罪のヒントにならないようにと警戒しているのではないかと、邪推しています。山陽新幹線はビデオ、あるのにね。電車でGOも山陽区間だけだし。


 M型マルスとV型マルス。




 私が小学生の頃までは、V型でした。
 印字棒を入れて印刷されるもので、あの切符の用紙の独特のにおいが大好きでした。
 M型は高校生から大学生時代の主流で、あの頃の国鉄職員はみんな、愛想はなかったけれど操作が素早くて優秀でした。
 M型の、線区別の駅と列車種別を組み合わせるパタパタを素早くめくって、該当箇所にピンを挿す一連の行動も職員により早さは違っていたけれど、本当に神業のごとく操作する職員を見て、感動したものです。送信ボタンを押して、希望している列車の指定が取れるとYESの緑ランプがついてほっとしたものです。NOの赤ランプがつくとがっかりして、第二希望の列車をとる行動にすぐに移ってくれたものです。
 超人気の列車の指定を取るために、1ヶ月前のジャスト10時に頼んだときなど、職員はすべての入力を終えてスタンバイして、10時ジャストのコンマ数秒前くらいに送信ボタンを押していたものです。それでも、青函連絡船最終運行日の昭和63年3月13日の函館発青森行きの最終便のグリーン指定席は、1ヶ月前の2月13日10時に操作してもらいましたが、取れませんでした。
 今のパソコン端末の操作はよくわかりません。
 JR化後数年は、特に若い職員は、マルスの操作が平均してトロかったです。イライラしました。接客態度なんか二の次で良いから、国鉄時代のようにこちらの所望するキップを1秒でも早く出せと、いつも心の中で叫んでいました。
 国鉄時代は愛想はゼロだっけれど、こちらが欲しいキップを的確に言えばだまってすぐに出てきたけれど、JRになってからは「いらっしゃいませ」だの「ありがとうございます」などの言葉はすぐに出ても、キップはすぐには出てこなくなりました。
 優秀だけど融通が利かず頑固な職員が国鉄からJRへ採用されなかったんだろうなと、私は今でも思っています。
 JR化後間もない頃、秋葉原駅で「東海道線の稲沢まで」と言って乗車券を求めたときに、窓口氏は稲沢駅がどこかわからずに時刻表を見てやっと確認したことが思い出されます。稲沢っていったら、天下の東海道本線の駅であり貨物の大操車場があったところで、国鉄職員なら誰だって知っているだろうと、あきれかえりました、そのときは。
 今は優秀な若手も増えて、新大阪駅で周遊キップを頼んだときは、ややこしいしめったに売れないであろう周遊キップを、端末をてきぱきと迷うことなく、5分もかからずに発券した若い女性職員には感動しました。でも、名古屋駅で、指宿駅が読めない女性職員もいたけれど。


 話しが脱線しました。
 外に展示してある117系です。車内は自由に座れて飲食も可です。





 しかし、ほんの4年前、名古屋-新大阪の新幹線定期を持っていたときは、用もないのに米原まで新幹線で行って、大垣-米原間を走る117に乗りに行ったことが、遠い過去のようです。米原で買ったビールやワンカップを飲みながらの乗車は楽しかったなあ。
 金城ふ頭駅にコンビニがあるので、そこでビールでも買ってから来館して、この117系の中で飲んだら楽しいだろうなと思いました。走っていた頃を思い出しながら。また行く機会があったら、実現させます。

 ちなみに、みんなに(特に子供に)人気のあるジオラマ(模型)コーナーは、まったく興味がないので、立ち寄りませんでした。私はあくまで本物が好き。

 そして、金城埠頭駅からあおなみ線に乗って帰って、名古屋に着いたら、目の前に本物の営業している新幹線を見て、やっぱり生きている鉄道が一番いいなあと思った次第です。
 あおなみ線のホームから、しばらく新幹線を眺めていました。鉄博よりも本物がやっぱりいいや。
  

Posted by よっぱらいくま at 09:36Comments(1)TrackBack(0)イベント