2014年05月19日

LCCの運休

格安航空の崩壊が始まった。

マスコミは、こういうコスト削減で低価格のサービスを提供する者を賞賛する。
しかし、結果はこの程度だ。

だいたい、数千円で飛行機に乗って、東京から札幌や福岡へ行けること自体がおかしいのだ。

自社でパイロットを養成することなく、他社からの引き抜きやらなんやらで見繕ってきた結果だ。
機長をはじめパイロットの慢性的な不足。

日航や全日空が自社で1人何億円もかけて養成したきたパイロット。
それを横取りしてきたのがLCCでしょう。
それでパイロットが不足してきたら、外国人パイロットに頼るとか、あげくには自衛隊のパイロットを採用したいとか。

国費で養成した自衛隊パイロットを民間航空会社のもうけのために使うなど、国賊だ。

国費で賄われて防衛大学を卒業して、自衛隊に行かず民間会社に就職する者が毎年、何人かいる。
それと同じことをLCCがやっても、マスコミは批判しないのかね。

パイロットには、厳密な運行ルールがあるから、無茶な長時間、過密労働は許されていない。
しかし、バス業界は無茶な運行をする零細事業者が、事故を起こす。

外食産業も、労働条件では無法地帯だ。
すき家の、醜態さわぎ。

24時間、365日働けなどと言うワタミも崩壊し始めている。

低コスト、競争、効率化、そんな単語が否定される世の中に戻りつつあるということだ。

鉄道業界で、こんなLCCみたいな杜撰な運行体制はありえない。
新幹線に、運転士が足りないから運休するなんてあり得ないでしょう。
新幹線よりも、羽田と福岡の運賃がLCCの方が安いなんて構造のカラクリが、今、はっきりと露呈しただけだ。

子供遊びみたいな体制が杜撰な会社が、LCCの正体なんだということ。
マスコミはそれでも擁護している。

なんでも安いことが企業努力で正義だなんて、そんな社会風潮は終わってほしい。

規制緩和という亡霊は、早晩、店じまいしてほしい。
まともな政治家は与党にも野党にも、いない。



Posted by よっぱらいくま at 21:23│Comments(0)TrackBack(0)政治・社会

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