2014年04月10日

三陸鉄道全線復旧 鉄道と道路 復興の不公平

三陸鉄道が全線で復旧した。
まずはめでたい。
かたや、JRの宮古~釜石間は未だ、復旧の見通しはおろか復旧工事すら始まっていない。
その問題点をマスコミは取り上げない。

三陸鉄道は第三セクターで、独力での復旧工事は不可能との理由で、国費による復旧工事が行われた。 
JRは、莫大な工事費の捻出に二の足を踏んでいる。
国は、JRは黒字経営で資金力もあるという理屈で、国費負担を拒んでいる。
国交省幹部のコメントに、がっかりした。
もっとも国交省は、政治家の判断次第なのだから仕方ない。
世間に、官僚主導打破だのなんだの世迷い言が流れているが、所詮官僚は、政治判断がなければ動けない。
官僚主導打破などと叫ぶバカ政治家に金を貸して、だまされたと騒いでいる大金持ちも、同類のバカである。
同類相哀れむを絵に描いたような、滑稽な騒ぎである。

交通インフラの震災復旧に、経営側が黒字だとか赤字だとか体力があるとかないとかは、まったく関係ないと断言する。

公共交通である鉄道の復旧のために、復興予算をつぎ込んで、とっとと鉄道という社会インフラを復旧させろと言いたい。

JR東は大船渡線などをBRTとかいう半端な手法で仮復旧させている。最低限のカネしかかけないという姿勢だ。
こんな邪道な方法ではなく、国費をつぎ込んで元の鉄道を復活させるべきである。

道路インフラは、国費をつぎ込んで、復興道路だのなんのと、従前よりも立派な道路を乱立させているではないか。
なんて、鉄道には冷たい国なんだろう、日本は。
道路インフラは、はっきり言って、震災のおかげで焼け太りしているのが現実ではないか。
復興のために被災地の高速を一時無料化とかしたけれど、道路とクルマに対して甘やかしすぎだ。
被災地の高速料金を免除するなら、被災者に対しては地域交通の鉄道やバス、そして東北新幹線も国費負担にしてタダにしてやれよと言いたい。

三陸鉄道の全線復旧のニュースを見ていて思った次第です。
しかし、三陸鉄道復旧もNHKのあまちゃん効果便乗の浪花節的報道ばかりで、うんざりしたのも事実です。


Posted by よっぱらいくま at 20:54│Comments(0)TrackBack(0)政治・社会

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