2014年04月05日

備後落合駅

広島県にある、芸備線と木次線の分岐駅である備後落合駅。
私の好きなベスト3に入る駅です。

昔はホームに売店があって、弁当とかは当然にあって、さらにうどんやそば、そしておでんも売っていたのです。
駅ホームでおでんが食べられたのです。
当然、お酒もあって、とてもよい雰囲気でした。
乗り換え時間に駅前を歩いたりして、楽しめました。
この頃は夜行の急行「ちどり」とかが、深夜の備後落合に停車していたのです。「ちどり」は広島と米子を結んでいました。
昼行数本とと夜行が1往復していました。
今では、夜行列車が芸備線や木次線を走っていたなんて夢のようです。

あまりにも雰囲気がよいので、わざと乗り換えに2時間くらい滞在できるような計画をたてて、過ごしたこともありました。
ホーム売店でビールを買って、ホームで何本も飲みました。
山間の小駅、今はやりの秘境駅というわけではないけれど、列車が来ない間は静寂に包まれます。
夏は蝉時雨の中、つまみには不自由しないし、最高の雰囲気でのビールは最高でした。

そんな備後落合駅ホーム売店もいつの間にかなくなってしまい、もう20年くらい経つのかな。
一度、冬の雪降る中、ホーム売店のあでんをつまみにワンカップの熱燗が飲みたかったなあ。
(あの頃はまだ、日本酒が苦手でした)

現在は、土日などは地元の野菜とか特産品を売る特設マーケットみたいなことをやっているようです。
観光客も結構寄っているようです。


平成元年の写真です。
売店の写真がありません・・・













Posted by よっぱらいくま at 15:11│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
売店の写真あるよ。
大河ドラマに「山河燃ゆ」という昭和を舞台にした作品があるけれど、その中で、徴兵を逃れて恋人と二人で逃げる場面があります。夜行列車から降りた途中駅でホームの端に水が湧き出しており、女がそれに手を浸して「まぁ気持ちいい」と声をあげます。とても深刻な場面なのに対してその無邪気な姿が印象的でした。備後落合駅がその駅によく似ているんです。まだ大学に通っていた頃でローカル線もSLの姿はすでに無く、そんな中で、このドラマに描かれている様な風景を必死に追い求めていた青春のひと時でした。
Posted by さよなら「ながさき号」門司港行 at 2014年04月06日 08:52