2014年02月11日

雪害と鉄道

 鉄道は一般に雪には強い交通機関です。
 しかし、今回というか、毎度毎度、首都圏、特にJRは雪に弱いです。

 この前も、成田エクスプレスはじめ成田空港アクセス路線が全部ストップしてしまい、成田空港に客が足止めされたとか。
 大雪の予報が出ると、JR東など特に翌日の優等列車は運休、通勤路線も減便と、早々に決める傾向にあります。
 対して私鉄各線は、状況を見て判断するということで、前日段階では始発から平常どおり運転するとする傾向です。私鉄の方がやる気あります。

 JRは優等列車、特に寝台特急などは最初からやる気ゼロで、たいしたことないような台風予報とか、大雪情報で早々に運休を決め込みます。日本海縦貫線など雪に強いし、貨物列車はちゃんと走っていても、長距離特急は事なかれ主義で運休します。万が一、ダイヤが乱れたとき、長時間ストップしたときの乗客の扱いとか食事の手配、代替輸送手段の手配とか面倒くさくなるので、最初から運休するという態度が見え見えです。要するに面倒なのです。そういうことはやりたくないのです。
 旅客会社が分割しているのも弊害で、何社もまたがって走るトワイライトエクスプレスとか、もっとも早く運休を決め込みます。苦労して1号車1号室スイートの指定券を手に入れた人は、泣くに泣けないでしょうね。

 雪国に比べて首都圏の鉄道が設備的に雪に弱いのは仕方ないけれど、道路交通に比べたらはるかに有利なのだから、鉄道が運休して、バスやタクシーに並ぶ人の長い列のニュースを観ていると、なんか違うぞと言いたくなります。年に数度の雪のために、融雪ポイントなどの整備は無理というのもわかるけれど、人的パワーは平常時にギリギリで運営している数しかないから、災害時や大雪、台風のときにはまわっていかないというところが現実なんでしょう。ポイントを暖めるカンテラを置くための人員も、きっといないのでしょう。
 雪国は列車も施設も根本的に構造も違うけれど、首都圏の電車ももう少しがんばれよと言いたいです。

 JR全体に言える事は、暖冬化の影響もあるのだろうけれど在来線は、昭和の時代、国鉄時代に比べたら、除雪車両、除雪能力は間違いなく戦力ダウンしています。絶対動かすという国鉄時代の姿勢から、コストをかけてまで除雪施設は維持しない、大雪が降ったら運休、減便は仕方ないという考えに、間違いなくなっています。雪国でも・・・


Posted by よっぱらいくま at 15:40│Comments(0)TrackBack(0)事故・災害

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