2013年09月03日

ホームからの転落 人命救助

 名鉄線で、ホームに転落した人を救助した人が表彰されたって、ニュースでやってました。
 転落した人をとっさの判断で、レールの間に避難させたことで無傷で助かったらしい。
 中部地区ではたて続きに同様に、そういう手法で転落事故が助かったらしい。
 いやはや、すごい判断です。
 線路に飛び込んで、助けた人は勇気があって素晴らしい行為であり、とても良いことで文句を言う気はないけれど、線路の間に避難させるなんて、鉄道車両の構造がわかっている人間なら、とても怖くてできないでしょう。
 鉄道車両の構造を知らないど素人の無謀な判断が結果、良かった訳だけど、間一髪ではないけれど、一歩間違ったら、殺人行為ですよ。
 もし、助けたつもりで線路間に人を避難させて結果、列車の床下機器にぶつかって死んでしまっていたら、その当事者はどうなるのだろうか。
 今回の行為を、人命救助で表彰するのは、鉄道会社としてはちょっとやめてほしいって思っていると思いますよ、本音は。
 鉄道会社は線路の間ではなく、線路脇に避難してくれって言っています。当然です。

 名鉄車両の、たまたま床下に余裕があったから助かっただけで、鉄道車両に詳しい人なら、まず、ATS車上子にぶつかると思うし、電動車まで達していたらモーター部は地面との間にあまり余裕もありません。先頭の制御車クハまでが通過して止まったから助かったのかも。
 スノープロウをつけた車両なら間違いなく最初に人を引っ掛けるか、跳ね飛ばすと想像するでしょう。JR東海が我が社の車両なら助からなかったかもとコメントもしています。EF66牽引の貨物とかだったら、スノープロウがついているから、線路間に寝ていたら、人は挽肉になると思います。
 
 新聞にも、地下鉄なんかの、東山線や名城線だと、第三軌条から集電しているから線路脇も危険と書いています。
 線路脇に避難しても、第三軌条に触れたら即感電死です。
 そういう鉄道の個々の構造を知っていたら、安易な人命救助はできません。
 ホーム下が安全だという説明は、もっともです。
 レール間に人を避難させる行為、それで結果助かったからといって表彰するというのは違和感があります。
 とてつもなく、危険な行為ですよ。

 


Posted by よっぱらいくま at 21:11│Comments(0)TrackBack(0)政治・社会

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