2013年06月21日

接触?激突? 日本語がおかしい

 先日、阪神電鉄の大石駅で男性が電車と接触して、運転席の前面窓ガラスを破って運転席に飛び込んだというニュースがあった。
 急ブレーキをかけて次の西灘駅で停車し、救急隊員が男性を降車させた、と書いてある。
 男性運転士はガラスの破片を浴びたが軽傷で、その後、三宮駅まで運転したあと病院へ運ばれたとある。

 なんか、このニュース、突っ込みどころ満載な気がします。
 男性が電車と「接触」?、電車の運転席の頑丈な前面窓をぶち破って「接触」はないだろうと思う。どう考えたって「激突」でしょう。
 そして、救急隊員が男性を「降車」?させたとある。降車させるという表現は、ケガや急病や酔っぱらってたりして自分の意思で降りられない人を補助しながら下車させるというような雰囲気だろう。
 飛び込んだ男性はほぼ即死だろう。こういう場合「降車させた」ではなくて、「運び出した」という表現の方がよくないか。
 最後に、軽傷の運転士が三宮駅まで運転したって?。
 よく運転させたと思う。人が運転席に飛び込んでとんでもない状況に遭い、ガラスを浴びて軽傷の状態で、しかも前面ガラスはめちゃくちゃな状態ですよ。
 阪神電鉄はよほどダイヤの回復を優先させるんだなと感じました。それはそれでその姿勢は評価するけれど、なんかちょっと無茶なんではと思いました。
 JRだったら、そこで電車止めて、交代運転士を手配して、慎重に回送したと思う。だから、阪神のこの事故では1時間後に通常運転を開始したとあるけれど、JRだったら三時間は止まったなと思います。
 JR西は、ちょっとしたことでも電車を止めて、しょっちゅうダイヤが乱れていますもんね。

 鉄道事故の報道を見ていると、どうもなじめない言葉をやたら使う傾向があると思います。
 たとえば、最近よくある山間部での鹿との衝突事故。これも、鹿と「衝撃した」といつも書いてある。「衝撃」ではなく「衝突」の方が一般的ではないか。「衝撃」は、衝撃を受けるとか衝撃があったという使い方が正しくないか。「衝撃」を動名詞として「衝撃する」とか「衝撃した」とかいう使い方は良いのでしょうか。「衝撃」も「衝突」同じ使い方で問題ないのかな。自信はありません。だけど「衝撃した」は違和感があります。

 あと、鉄道ではないが、原発などの「事故」を「事象」と騙るやり方。あんなことやるから益々、信用が失われていくんですよね。役所とか大企業の本当に悪い点です。事なかれ主義、責任逃れそのもの。最近の大組織は、上層部が小物ばかりになっているから、そういう判断をするんだろうと思う。

 最後に、私のこの文章も、「ですます調」と「だである調」がまざっているので、正しくありません。新聞記事ではないので・・・

 


Posted by よっぱらいくま at 07:49│Comments(1)TrackBack(0)事故・災害

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この記事へのコメント
JR東日本や東海に乗っていると車内放送で「・・・でひととしょうげきしたのでしばらくていしゃします」と案内板されることが何度か経験ありました。
放送なので「しょうげき」はどの漢字かわかりませんが大変違和感があります。
Posted by 広島機関区 at 2019年09月22日 22:38