2013年05月21日

米原発

 新聞や週刊誌で「米原発」という活字を見ると、どうしても、「米原(駅)発(の列車)」と理解してしまう。
 実際は、「米(アメリカの)原(子力)発(電所)」の略なんだけど。
 鉄道マニアの性なのか、そういう人はたくさんいると思うけれど・・・

 米原駅、東海道本線と北陸本線の分岐駅であり、表日本と裏日本を連結させた独特の雰囲気を持った駅である。国鉄時代には、何百人という国鉄職員が働く鉄道の町でもあった米原駅。鉄道ファンなら誰でも知っている駅である。
 現在でも、新幹線ひかり号の発着にあわせて、北陸本線のしらさぎ号との乗り継ぎのほんの一瞬だけは、通路や新幹線乗り換え改札口が大混雑する往時の賑わいを見せる。
 平成ひと桁までは、大幹線の威厳を持った旧東海道本線1番線が残り、ホームの洗面台や各ホームを結ぶ荷物用エレベーターも残っていた。国鉄の幹線駅の代表格であった。
 平成の大改修以前の駅東口駅舎は古い待合室が残り、駅前にはいかにも昭和の駅前食堂という風情の店も残っていた。しかし、現在は味気ないどこにでもある殺風景な駅前広場となっている。
 今でも7番8番ホームの末端、大阪寄りの屋根を支える支柱には、明治時代のレールが残っている。
 
 米原駅は今でも大好きだ。「米原発」と書いてあると、米原駅発と思考回路は短絡してしまう。
 


Posted by よっぱらいくま at 20:45│Comments(0)TrackBack(0)日記

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