2011年03月09日

記憶を辿る旅 筑豊編

九州、列車の旅
基本気まぐれです。
博多から特急で久留米に向かい、久大本線で夜明駅まで、久留米発日田行きは1両で混んでました。
夜明から乗った日田彦山線はキハ47の二両でがらがらでした。
汽車旅らしくなりました。
こうしてがらがらの列車に乗っていると、高校時代に旅してた頃に記憶がタイムスリップしています。
長いトンネルの中で、このトンネルを抜けたら時代が昭和55年に戻っていたらなんて考え、心は現在の自分で体も何もかもが高校時代に戻っていたらなんてね。
終点の田川後藤寺に着き、後藤寺線に乗り換えて新飯塚へ向かいました。

途中の下鴨生駅からは漆生線が分岐していました。漆生線の記憶は鮮明に残っています。がらがらの気動車、室内の照明は白熱灯でした。
次の上三緒駅では交換待ちで長く停車したので、駅で入場券を買いました。最短区間に 入場券とスタンプしたものしかないと駅員に言われて、それを買いました。

新飯塚について、駅前通りにある普通のラーメン屋に入りました。
約10年前に来たことがある店です。
普通の美味しい九州ラーメンを食べることができました。
新飯塚からは桂川まで行って、筑豊本線の末端区間を原田まで乗りました。ここも久しぶりです。
50系客車列車がなくなってからはたぶん乗っていないので、15年ぶりくらいかな。途中の筑前内野駅か筑前山家駅は朽ち果てそうな戦前の駅舎みたいだったけれど、きれいになっていました。

原田駅は駅舎を除き昔のままです。いい駅です。筑豊本線のホームもカーブしていて良い雰囲気です。

九州の地名は原と書いて、はる、と読むのがほとんどです。原田駅もはるだと読みます。中原とかもなかばると読みます。しかし有名な島原がしまばらと、はら、と読むので、あまりよそ者には理解されていません。

夜は博多駅前の居酒屋でいも焼酎をたらふく飲みました。カウンターで一人飲んでいたのですが、隣に座っていた若い兄さんと母親との親子連れと意気投合してしまい盛り上がっていっしょに二次会まで行ってしまいました。

翌日は二日酔い気味でしたが朝から門司港駅へ向かいました。周遊きっぷを持っているので、特急をフル活用します。
小倉で特急を降りて、普通の門司港行きに乗り換えました。小倉駅ホームは豚骨ラーメンのにおいがえらいしました。あ〜食べたくなった。
門司港駅はレトロを売り物に観光客を呼びこんでいます。私は高校の頃から門司港駅はすごい雰囲気だと思っていました。待合室や特にトイレや洗面所はいったいいつの時代なんだと感じていました。
今日も列車ではなく観光バスで来ているような団体客もたくさんいました。
折り返し時間が30分しかとっていなかったので、名残惜しくも次の目的地の折尾へ向かいました。
門司港周辺は最近は観光施設も増えたので、1日かけてゆっくりしたいものです。
折尾の目的は東筑軒のかしわめし。大好きなんです。私が大学生のときこの弁当の良さを知りました。
以来、私にとっての駅弁日本一は、折尾のかしわめしです。
昔はマイナーな駅弁で、マスコミなんかの駅弁ランキングなどでも取り上げられることはまずありませんでしたが、最近は雑誌やテレビでも紹介されて有名になってきました。今では数少なくなったホームでの立ち売りの山口さんも有名です。
良いものは評価されるのです。30年近く前から目をつけて評価していた自分にちょっと自慢です。
小倉や博多でも売っていますがなかなか手に入れにくく、近所のスーパーなどの駅弁大会などでも見ることはありません。
だから折尾まで行ったのです。

折尾からは筑豊本線、篠栗線経由で博多へ向かいました。筑豊本線は昔の雰囲気が多く残っているので好きです。

博多駅でラーメンや明太子などのみやげを買って、いつもの新幹線に乗って九州をあとにしました。

九州の在来線から新幹線に乗り換えると、客層もなんとなく冷たく感じます。
在来線では地元のおばちゃんや高校生の存在が温かく感じるのですが、新幹線はなんかね〜っていう感じ。最近特に出張サラリーマンの立ち振舞いが横柄に感じるのです。
カートを引っ張って傍若無人に歩く姿や、特に一人で新幹線の三人掛けの真ん中に座って座席の背もたれを三席とも全部目一杯倒すサラリーマンオヤジは大嫌いです。私はいつも三分の1くらい倒して、おとなしく酒を飲んでいます。
はっきり言って、目一杯倒すと座り心地はよくないです。

九州の在来線がとても温かく感じたので、余計に新幹線が嫌に感じました。

あ〜あ、だんだんと日常が近づいてきます。

昨日はなんとなく、今日は二日酔い気味だったので、列車の中一滴も酒を飲まなかった珍しい旅でした。

夜明駅です。



改札口が木製のレトロな宝珠山駅。



黄色いハンカチがたくさん飾ってある(理由は不明)、大行司駅。



道の駅ができて新設されたみたいな歓遊舎ひこさん駅。
本物の駅よりも道の駅のほうがでかいです。



添田駅。
ここから添田線が香春駅まで結んでいました。
北海道の美幸線と日本一の赤字線の座を競っていました。



添田線が分岐していたらしきところです。



田川後藤寺駅。ここで後藤寺線に乗り換え。
昔は田川の文字はなくて、後藤寺駅でした。



新飯塚駅前通りです。
典型的シャッター商店街となっています。





鯰田駅



桂川駅



筑前内野駅、今の姿



筑前内野駅 1993年の姿



原田駅 筑豊線ホーム





昔からある表示板



屋根の柱は古レール製。
1902年の製造。



流し撮り



特急有明の車内です。
こんな個室エリアも自由席でした。



遠賀川駅から分岐していた室木線の跡の鉄橋が後ろに残っています。



若戸大橋も昔は車窓からよく見えたけれど、今は建物がたくさんできて視界を遮られています。



門司港駅。レトロな設備を再現しているようです。





















昭和40年代のエアコンです。
展示物ではなくて現役のようです。



この部屋は貴賓室だったとのことです。



展示写真と同じように撮ってみました。



関門連絡船の乗り換え通路跡



門司港から折尾まで、前面展望





折尾駅舎
折尾もレトロですが、門司港駅みたいに観光地化はさせていません。



味のある階段、通路





直方駅の古い跨線橋が取り壊されていました。



折尾駅のかしわめし
750円のもの





650円のもの
こちらが通好みとか
















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この記事へのコメント
いつも楽しく拝見しています。
飲んだり食べたりで楽しい旅ですね。
身体に気を付けてお仕事して下さいね。
お疲れ様です。
Posted by きすみれ at 2011年03月09日 18:03
きすみれさま
こんにちは

私は今日も出張続きです。
さて、4月からの私はどうなるか、乞うご期待!
Posted by よっぱらいくま at 2011年03月10日 09:22