2023年06月04日
大雨で大混乱の新幹線
16時30分頃、名古屋到着時の案内。14時31分発から動いていません。
6月2日、午後の新幹線で豊橋から名古屋へ移動しました。
その日は夕方、在来線に乗るつもりだったけれど、昼休みも終わる頃に豊橋-岡崎間で大雨のため不通との情報が入りました。
こりゃ大変だと思い始めた頃、職場から公共交通利用者は帰宅せよとの指示が出たので、さっそく帰りました。
新幹線ならまあ、大丈夫だろうと、特に急ぐことなく豊橋駅14時39分発の名古屋行きこだまに乗ることにしました。急げば1本前の14時08分発にも乗れたのだけど、カルミアで買い物もしたかったし、のんびり構えていました。在来線改札口は少し混乱していたようだけど、気にもとめず新幹線改札口へ。在来線が動いていないためか、自動券売機にはいつもはない行列があり、不慣れな感じの客が多いと見受けられました。
さて、14時30分頃にはホームに降りて、この時間帯にしては少し列の客が多いかなといった感じで、ならば2号車にするかとホーム先端方面へ。ほどなく東京方から前照灯もまぶしく光らせた新幹線がゆっくりと進入してきました。やれやれ時間通りだなと思っていたら、その新幹線は通過線に進入して停車しました。先行ののぞみでした。
雨は激しく降っていて、ついに抑止がかかった模様。
続いてほどなく今度は、乗車するこだま725号がほぼ定時に到着しました。車内はこの時間のいつもどおり、ガラガラです。これまで定時運転してきたことを証明しています。
通過線にはのぞみ35号が停車したままです。車内放送では豊橋-三河安城間で降雨量が規制値を超えたため運転を見合わせますと案内が。
なんてこった、こんなことになるなら、1本前の14時08分発に乗っておけばよかった。先行列車はすべて定時に豊橋を出ていた、通過していたはずだから。
どうなることかと思いながらも、新幹線位置情報や雨雲レーダーをスマホで見ながら時間を潰しました。
お隣ののぞみ35号を窓越しに撮影。
車内の案内。
スマホで見ているレーダーの雨雲は岡崎あたりから名古屋方面は弱くなっています。
豊橋に停車して約1時間過ぎた頃、まもなく発車しますとの放送が。
当然、通過線に止まっている先行ののぞみの後に発車すると思っていたら、なぜかこちらが先に発車しました。
発車後は70キロでの徐行運転です。車内放送では線路状況を確認しながら走っているとのこと。
70キロなら名古屋まで約1時間はかかるなあ、などとふだんと違ってゆっくりと流れる景色を見ながら、これはこれで貴重な体験だなと楽しんでいました。懸念材料は雨が激しくなり三河安城駅で動かなくなり閉じ込められることくらいでした。在来線はストップしているからどうにもならないぞと。
ところが、坂野坂トンネルを出た途端に、通常速度まで猛加速し始めました。ほどなく三河安城が近づき、減速、停車しました。
車内放送では豊橋-刈谷間は運転していないので、三河安城では在来線は乗り換え不可能なので、刈谷駅までは名古屋まで行って乗り換えるよう案内しています。
三河安城から2号車に乗車した客はほとんどいません。
上り待避線にはのぞみ94号が、通過線には修学旅行と表示された団体専用が停止しています。
後から追っているのぞみ35号の待避もなくすぐに発車。
上り線停止中の新幹線。
その後、いつもどおりの速度で名古屋まで走りました。
結果、名古屋には約72分遅れの16時20分頃に到着。このこだまは名古屋止まりだけど、延長運転することもありません。
案の定、ホームは大混雑、だって東京方面から新大阪方面への新幹線は約1時間以上来ていないんだもの。
ほどなく、後続の博多行きのぞみ35号がお隣に入線。たぶんこのあとの新幹線は、東京から見て豊橋手前からすべて停止しているからこれを逃したら大阪方面へは行けないはず。かなりの客を乗せていました。
こだまを先行させたのは、名古屋から先へ行くこだまの客の、のぞみへの乗り換えも考慮したのかもしれません。
階段を降りても人だらけです。何も考えず改札を出ようとしたら、入場規制中で出ることは出来ても外から新幹線改札を入ることはできない状況です。
なんか改札前で待っている人たちは殺気だっているようで怖いぞ。
不謹慎にも出走ゲート前の競馬場の馬みたいだと思いました。
これはもったいないと、取材魂がもたれてきて上りホームも見てこようと引き返しました。
在来線からの乗り換え改札も同様に入場規制中。
階段にも座り込む人多数。
上りホームには14時31分発のひかり652号と、14時36分発ののぞみ94号が満席の乗客と多数の立ち客を乗せて、約2時間は停車していました。
ホームをうろついていて時間が経ち、飲み始めるのにちょうど良い17時頃になったので、入場待ちしている人たちで出走ゲート前状態の大混雑の改札を出て、いつものお店に飲みに行きました。
ときおり、スマホで雨雲レーダーを確認していましたが、真っ赤から紫色の「線状降水帯」が豊橋付近から神奈川県方面へ、ほぼ新幹線のルート上に長時間居座っています。これは運転再開の見込みはないかなと考えていました。
1時間半くらいあと、18時半頃にはテレビの取材班も複数いました。
改札前の入場待ちもこのとおり。
結局この日、19時過ぎには東京-名古屋間の運転は中止となりました。
私は地下鉄で家に帰るだけの気楽な立場でしたが、新幹線に乗れず名古屋泊となったり、新幹線ホテル泊となった皆様、お疲れ様でした。
スマホで新幹線位置情報を確認すると、14時30分頃の位置となんら変わらず、ほとんどが300分遅れ以上の表示です。
私が到着した16時20分頃に見た上り線のひかりとのぞみもそのまま停車しているようです。
今回の顛末、私はJR東海の対応にはなんら間違いはなかったと思います。
予想をはるかに超えた雨量、長時間の新幹線ルート上での線状降水帯の居座りは、想像できなかったものです。
近年まれに見る災害級の大雨で、新幹線史上まれに見るダイヤの大混乱だったと思います。
わかっていたら計画運休だったのだろうけれど、台風接近でもないし、それは困難でしょう。
私は計画運休には基本、反対だけど、今回みたいになると収拾がつかなくなるので困ったものです。
降雨の影響もなく即座に走れる状況の名古屋-新大阪だとおもうけれど、乗客を乗せた新幹線が下りは東京-豊橋間、上りは新大阪-東京間で各駅ホームと通過線にびっしりと止まっていては、簡単に名古屋-新大阪間折り返し運転はできません。そのためには名古屋停車中のひかりとのぞみを運転打ち切りとして線路を開けなければなりません。そんなことしたら、車内の乗客からは苦情殺到、大混乱となるのは必至。それに、上り新大阪-名古屋間も各駅、各待避線に乗客を乗せた東京行き新幹線がびっしりと停車中では、それらの客も名古屋での運転打ち切りに応じてもらわなければなりません。
JR東海も雨が弱くなり運転再開できることを願っていたのでしょう。しかし、それも叶わず東京-名古屋間の運転中止を決めざるを得なかったのでしょう。
その結果、名古屋-新大阪間だけは運転再開できたのです。そこらへんの事情を考えると、19時過ぎに東京-名古屋の運転中止した結果、その後やっと名古屋-新大阪間のみの運転再開に時間を要したことも、今回は仕方ないでしょう。
入場規制に遇い乗れなかった人、乗車は出来ていたものの運転中止になった人、皆さん大変でした。
車内で運転打ち切りとなった人には希望者には列車ホテルとかの対応となったと思うけれど、改札に入れなかった改札口前で待っていたような人は自分でホテル手配となったのかな。希望者には新幹線ホテルには案内してもらえたのかな。
規則上も、一度列車に乗ってしまえばJRは出発地への無賃送還や宿泊待機場所の手配、全額払い戻し等々手厚い対応をしてくれるけれど、入場出来なかったら原則、キップの無手数料の払い戻し以外何もしてもらえません。
列車に乗る前と乗った後では、不通時の待遇に天国と地獄を見るのです。
6月2日、午後の新幹線で豊橋から名古屋へ移動しました。
その日は夕方、在来線に乗るつもりだったけれど、昼休みも終わる頃に豊橋-岡崎間で大雨のため不通との情報が入りました。
こりゃ大変だと思い始めた頃、職場から公共交通利用者は帰宅せよとの指示が出たので、さっそく帰りました。
新幹線ならまあ、大丈夫だろうと、特に急ぐことなく豊橋駅14時39分発の名古屋行きこだまに乗ることにしました。急げば1本前の14時08分発にも乗れたのだけど、カルミアで買い物もしたかったし、のんびり構えていました。在来線改札口は少し混乱していたようだけど、気にもとめず新幹線改札口へ。在来線が動いていないためか、自動券売機にはいつもはない行列があり、不慣れな感じの客が多いと見受けられました。
さて、14時30分頃にはホームに降りて、この時間帯にしては少し列の客が多いかなといった感じで、ならば2号車にするかとホーム先端方面へ。ほどなく東京方から前照灯もまぶしく光らせた新幹線がゆっくりと進入してきました。やれやれ時間通りだなと思っていたら、その新幹線は通過線に進入して停車しました。先行ののぞみでした。
雨は激しく降っていて、ついに抑止がかかった模様。
続いてほどなく今度は、乗車するこだま725号がほぼ定時に到着しました。車内はこの時間のいつもどおり、ガラガラです。これまで定時運転してきたことを証明しています。
通過線にはのぞみ35号が停車したままです。車内放送では豊橋-三河安城間で降雨量が規制値を超えたため運転を見合わせますと案内が。
なんてこった、こんなことになるなら、1本前の14時08分発に乗っておけばよかった。先行列車はすべて定時に豊橋を出ていた、通過していたはずだから。
どうなることかと思いながらも、新幹線位置情報や雨雲レーダーをスマホで見ながら時間を潰しました。
お隣ののぞみ35号を窓越しに撮影。
車内の案内。
スマホで見ているレーダーの雨雲は岡崎あたりから名古屋方面は弱くなっています。
豊橋に停車して約1時間過ぎた頃、まもなく発車しますとの放送が。
当然、通過線に止まっている先行ののぞみの後に発車すると思っていたら、なぜかこちらが先に発車しました。
発車後は70キロでの徐行運転です。車内放送では線路状況を確認しながら走っているとのこと。
70キロなら名古屋まで約1時間はかかるなあ、などとふだんと違ってゆっくりと流れる景色を見ながら、これはこれで貴重な体験だなと楽しんでいました。懸念材料は雨が激しくなり三河安城駅で動かなくなり閉じ込められることくらいでした。在来線はストップしているからどうにもならないぞと。
ところが、坂野坂トンネルを出た途端に、通常速度まで猛加速し始めました。ほどなく三河安城が近づき、減速、停車しました。
車内放送では豊橋-刈谷間は運転していないので、三河安城では在来線は乗り換え不可能なので、刈谷駅までは名古屋まで行って乗り換えるよう案内しています。
三河安城から2号車に乗車した客はほとんどいません。
上り待避線にはのぞみ94号が、通過線には修学旅行と表示された団体専用が停止しています。
後から追っているのぞみ35号の待避もなくすぐに発車。
上り線停止中の新幹線。
その後、いつもどおりの速度で名古屋まで走りました。
結果、名古屋には約72分遅れの16時20分頃に到着。このこだまは名古屋止まりだけど、延長運転することもありません。
案の定、ホームは大混雑、だって東京方面から新大阪方面への新幹線は約1時間以上来ていないんだもの。
ほどなく、後続の博多行きのぞみ35号がお隣に入線。たぶんこのあとの新幹線は、東京から見て豊橋手前からすべて停止しているからこれを逃したら大阪方面へは行けないはず。かなりの客を乗せていました。
こだまを先行させたのは、名古屋から先へ行くこだまの客の、のぞみへの乗り換えも考慮したのかもしれません。
階段を降りても人だらけです。何も考えず改札を出ようとしたら、入場規制中で出ることは出来ても外から新幹線改札を入ることはできない状況です。
なんか改札前で待っている人たちは殺気だっているようで怖いぞ。
不謹慎にも出走ゲート前の競馬場の馬みたいだと思いました。
これはもったいないと、取材魂がもたれてきて上りホームも見てこようと引き返しました。
在来線からの乗り換え改札も同様に入場規制中。
階段にも座り込む人多数。
上りホームには14時31分発のひかり652号と、14時36分発ののぞみ94号が満席の乗客と多数の立ち客を乗せて、約2時間は停車していました。
ホームをうろついていて時間が経ち、飲み始めるのにちょうど良い17時頃になったので、入場待ちしている人たちで出走ゲート前状態の大混雑の改札を出て、いつものお店に飲みに行きました。
ときおり、スマホで雨雲レーダーを確認していましたが、真っ赤から紫色の「線状降水帯」が豊橋付近から神奈川県方面へ、ほぼ新幹線のルート上に長時間居座っています。これは運転再開の見込みはないかなと考えていました。
1時間半くらいあと、18時半頃にはテレビの取材班も複数いました。
改札前の入場待ちもこのとおり。
結局この日、19時過ぎには東京-名古屋間の運転は中止となりました。
私は地下鉄で家に帰るだけの気楽な立場でしたが、新幹線に乗れず名古屋泊となったり、新幹線ホテル泊となった皆様、お疲れ様でした。
スマホで新幹線位置情報を確認すると、14時30分頃の位置となんら変わらず、ほとんどが300分遅れ以上の表示です。
私が到着した16時20分頃に見た上り線のひかりとのぞみもそのまま停車しているようです。
今回の顛末、私はJR東海の対応にはなんら間違いはなかったと思います。
予想をはるかに超えた雨量、長時間の新幹線ルート上での線状降水帯の居座りは、想像できなかったものです。
近年まれに見る災害級の大雨で、新幹線史上まれに見るダイヤの大混乱だったと思います。
わかっていたら計画運休だったのだろうけれど、台風接近でもないし、それは困難でしょう。
私は計画運休には基本、反対だけど、今回みたいになると収拾がつかなくなるので困ったものです。
降雨の影響もなく即座に走れる状況の名古屋-新大阪だとおもうけれど、乗客を乗せた新幹線が下りは東京-豊橋間、上りは新大阪-東京間で各駅ホームと通過線にびっしりと止まっていては、簡単に名古屋-新大阪間折り返し運転はできません。そのためには名古屋停車中のひかりとのぞみを運転打ち切りとして線路を開けなければなりません。そんなことしたら、車内の乗客からは苦情殺到、大混乱となるのは必至。それに、上り新大阪-名古屋間も各駅、各待避線に乗客を乗せた東京行き新幹線がびっしりと停車中では、それらの客も名古屋での運転打ち切りに応じてもらわなければなりません。
JR東海も雨が弱くなり運転再開できることを願っていたのでしょう。しかし、それも叶わず東京-名古屋間の運転中止を決めざるを得なかったのでしょう。
その結果、名古屋-新大阪間だけは運転再開できたのです。そこらへんの事情を考えると、19時過ぎに東京-名古屋の運転中止した結果、その後やっと名古屋-新大阪間のみの運転再開に時間を要したことも、今回は仕方ないでしょう。
入場規制に遇い乗れなかった人、乗車は出来ていたものの運転中止になった人、皆さん大変でした。
車内で運転打ち切りとなった人には希望者には列車ホテルとかの対応となったと思うけれど、改札に入れなかった改札口前で待っていたような人は自分でホテル手配となったのかな。希望者には新幹線ホテルには案内してもらえたのかな。
規則上も、一度列車に乗ってしまえばJRは出発地への無賃送還や宿泊待機場所の手配、全額払い戻し等々手厚い対応をしてくれるけれど、入場出来なかったら原則、キップの無手数料の払い戻し以外何もしてもらえません。
列車に乗る前と乗った後では、不通時の待遇に天国と地獄を見るのです。
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