2013年08月01日

鉄道のブレーキは踏みません

 あ~あ、テレビではしつこく、ブレーキを踏んだって言っているよ。
 鉄道のブレーキは、踏みません。かけるものです。足ではなくて、手で操作しています。
 こんな当たり前のことが、マスコミはわかっていません。著名な人たちも、アナウンサーもみんな、ブレーキを踏んだの踏まなかったのと言っています。
 クルマはブレーキを踏みます、足で操作します。クルマと鉄道は違いますよ。
 
 スペインの列車事故、最初に映像を見たときは、もうCGを作ったのかって思いました。監視カメラの実像でした。
 映像を見ると、確かに2両目か3両目の電源車らしき車両が最初にひっくり返って、つられて先頭がひっくり返っていきます。
 日本の新幹線なら、ATCで制御されているから、スピードがオーバーしたら自動的にブレーキがかかります。極端な話し、運転士がむりやり加速する操作をしても、運転士が居眠りをしようといなくなっても、勝手にブレーキがかかります。
 運転士が故意にATCを切ったら、やっぱりブレーキがかかります。
 スペインの列車はどういう制御システムなのか、報道からはまったくわかりません。なんせ、マスコミは、ブレーキを「踏む」と言っているような、極めて程度が低いものなので。

 スペインの事故、あらゆる手段でブレーキをかけたって。なんなのその表現は・・・
 ブレーキを非常位置にするだけで最大限のブレーキがかかります。電気ブレーキと空気ブレーキが最大にかかります。あらゆる手段のブレーキって意味がわかりません。なんか暴走する列車を止めるみたいな映画の観すぎでは。
 鉄道車両の基本がまったくわかっていない人がニュースでしゃべらないでほしい。鉄道会社の人はきっと、笑っていますよ。  

Posted by よっぱらいくま at 21:54Comments(0)TrackBack(0)事故・災害