2013年11月05日

中央リニア考

 中央リニアに対する疑問の新聞投書が目立つ。
 リニアの建設が故郷を破壊するなんて極端な与太話しは無視したい。
 リニアや鉄道なんかよりも、現にある中央自動車道や国道41号や19号の方が、よっぽど環境を破壊していることに気が付かないのだろうか。24時間365日、排気ガスと騒音をまき散らし、何千何万と事故を起こしている自動車交通は認めておいて、何を言うかと思う。
 しかし、リニアの利便性について、要するに東京ー名古屋間の暫定開業では、速達性には疑問を持つという意見には、これはもっともだと思った。
 東京と名古屋間の移動に限定すれば、現在は1時間40分がたった40分に短縮される効果は大きい。しかし、東京ー大阪間を考えると、大深度地下に建設されるリニアでは、東京品川の乗り換え、そして名古屋での乗り換えで、なんだかんだ30分はロスするのではないかと思う。
 乗り換えなしに新幹線で東京ー新大阪は現在、2時間30分。リニアで東京ー名古屋が40分になっても、名古屋ー新大阪で約1時間弱、乗り換えの手間と時間を入れたら、東京ー新大阪ではリニアの利用メリットははっきり言ってない。乗り換えの手間が増えるだけだ。
 東京ー新大阪がリニアで直通されないと、今の新幹線よりも東京と大阪が逆に分断されてしまうのではないか。

 名古屋までリニアが開業しても、東京ー新大阪間ののぞみタイプの新幹線は残してほしい。名古屋で乗り換えるよりも少し時間がかかっても、東京ー新大阪を乗り換えなしに直通したい、のんびり車窓を見たいという需要はきっと多いはずだ。
 リニアの開業はまだ先の先だが、こんなことを考えてしまった。
 そして、名古屋暫定開業に際しても、乗り換えが困難な、身障者、体の弱い人、病気を抱えている人、子供連れ、お年寄りのために、乗り換え時に負担を軽減するような施設を整備してほしい。健常者との差別化をしてほしい。

 地下鉄とかのように、健常者が我先にエレベーターに乗るような体制ではなく、ハンデを負っている人が楽に乗り換えられるよう配慮してほしい。健常者に見えても、病気を背負っている人もいるので、軽はずみなことは言えないが。


Posted by よっぱらいくま at 20:44│Comments(0)TrackBack(0)政治・社会

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