2012年03月06日

芥川賞 田中さん

最初に会見を見たときは、なんて横柄で何様かと思いました。
でも冷静に考えたら、文学の才能を持って開花してそれで、権威ある賞をとることができたすばらしい人だと思うようになりました。

その態度を不愉快に思う人はは、そういうことができない、言い換えればそういう能力のない人の、嫉妬、僻み、妬みでしかないと思います。

私も、組織に属する、しがないサラリーマンです。上に対して生意気な態度、自分の意見を遠慮なく言えば、間違いなく負けます。

田中さんのように生きる能力はありません。田中さんがうらやましいです。しかし、自分は今の生き方しかできないし、それでだいたい満足しています。

人の生き方、考え方は千差万別だと思います。だけど、組織に属すれば、田中さんのように尖がった生き方はできません、許されません。

震災後の日本は、みんな「右向け右」みたいな雰囲気だと、以前に書きました。「絆」とか美辞麗句だらけで、「怪しいお米セシウムさん」は非国民扱いでした。

私は、みんなが「右向け右」みたいな風潮は嫌いです。いろいろな考え、表現があってよいと思います。
「怪しい~」だって、私はブラックジョークの範疇程度だと思っています。

田中さんは一人だけで評価を得て、賞賛されました。

私は、いわゆるベンチャー企業の創業者の自慢話みたいな、一日3時間の睡眠で働きづめで今の地位を得たとか、そして得た会社で富を得て、従業員をこき使って企業経営をしているような会社経営者は嫌いです。
そういう会社は、社内の公用語を英語にするとか、そんなことばかりで大嫌いです。他人の迷惑です。
その点、田中さんのような人は、誰にも迷惑をかけません。本人の能力だけで、世に認められて生きていけます。何を言っても。

最近、組織に属していて、自我を殺して賢く生きることが得なのか、自分の主張を通すことは損なのか、いろいろ思うことが多いです。


Posted by よっぱらいくま at 20:49│Comments(0)TrackBack(0)政治・社会

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