2011年09月25日

キャノンF-1

久しぶりに昔使っていたカメラの虫干し?をしました。
あまりにも天気がよく、空気も乾燥していたので、カメラバックから出して動作確認やレンズの状態も見て清掃しました。

もう今は現役では見なくなりました、フィルムカメラ。
私の過去の栄光の品である一眼レフたち。

まずはこれ、キャノンF-1。



いわゆる後期型のF-1です。
私がもっとも使い込んだカメラです。
こいつはたしか高校2年生のとき、F-1の製造が中止となり、newF-1が発売になると決まっていた頃に購入したのでした。金銭的にはかなり無理したはずです。とにかくF-1に憧れていました。
ワインダーは後に、大学生になってからか就職してからか忘れたけれど、中古で別に購入したものです。
この頃はモータードライブ、いわゆるモードラとそれよりも性能の落ちるけど若干コンパクトなワインダーの2種類の自動巻き上げ機が選択できました。
モードラは秒5コマ、ワインダーは秒2コマだったかな。
これを持って、日本全国、いろいろなところへ旅して歩きまわりました。
重さなんか気にならない、時刻表の大判とともに持ち歩くのが当然でした。
装着しているレンズは35~105mmのズームです。
ズームレンズも今では、28~200mmとか当たり前にあって、それもコンパクトで軽くて、しかも安くて、レンズは使いやすく、また、購入しやすくなったものだと思います。
この頃は、キャノンの純正望遠ズームなどは高嶺の花でした。
タムロンとか、トキナーのレンズを使用してました。
その頃はレンズ専業メーカーのものはなんとなく二流品というイメージでしたが、今では性能もよいし、イメージもよくなりました。
動作は今でも問題ありません。
露出計の電池は、とっくに製造中止になっている水銀電池のHD型を使用しますが、販売中止になる前に大量に購入してまだ在庫があるので、大丈夫なはずです。でも、水銀電池も購入してから20年くらいはたっているから、劣化しているかな?
マニュアルフォーカス、露光調整のシャッター速度、絞り、そして巻き上げもすべて手動のこのカメラ。
とにかく、F-1は、私がもっとも使い込んだカメラです。


次はこれ、キャノンFTbです。



父が持っていた、もともとうちにあったカメラです。
それを私が専用で使うようになりました。
中学生になったばかりの頃です。
このカメラが私を写真の道に引きずり込んだようなものです。
一眼レフの基礎知識と操作を学んだカメラです。
操作系はF-1とほぼ同じ、F-1の廉価版、普及品みたいなものだったと思います。シャッター速度が1/1000までしかないのがF-1との決定的な違いくらいです。もっとも耐久性や頑丈度は、プロ用のF-1には及ばないのでしょうが。
中学生のときは、このカメラでとにかく撮りまくっていました。無意識に体が反応するまでシャッター速度と絞りとピントを合わせることを、とことんこのカメラで技術を磨きました。
シャッター速度と絞りの関係、横走りフォーカルプレーンシャッターの特性などを学んで、流し撮りや夜間の撮影などいろいろやったものです。
レンズは50mmF1.8という基本のものしかありませんでした。
その後、タムロンの85~210mmF4.5というレンズを購入して、望遠撮影にも手を広げていきました。
このFTbも、私にとって一眼レフの基本を叩き込んでくれた、思い出の愛機です。
動作確認は問題なし。50mmレンズが若干曇っていました。


そうして、世はオートフォーカス、すべてオートが全盛となり、マニュアルカメラはほとんど消滅していきました。

キャノンは、マニュアルのFDレンズを完全に見捨てて、EFレンズへ移行し、カメラ本体もEOSシリーズに代わりました。
ニコンと違い、キャノンは過去の製品を完全に切り捨てました。
その結果が正解だったのかは、今のデジカメ時代になっても通用するEFレンズシリーズになって正解だったのでしょうか。

私はマニュアルにこだわっていたので、F-1を使い続けていたのですが、耐え切れなくなって買ったのが、このEOS1N HSです。



いっしょに35~350mm純正ズームも買いました。それと標準ズームも。
オートになって、露出とかカメラ任せにして、自分ではあまり考えずに撮るようになってしまいました。
ピントもカメラ任せだと、接近してくる列車に対してカメラが判断に迷って肝心なタイミングで合わないなんてこともよくありました。今でも基本はピントはマニュアル操作を心がけています。
最新のカメラはそんなこともないのでしょうか。
でも、EOSになってから、私の写真の腕はたしかに落ちたような気がします。カメラ任せにして手抜きというか、考えずに撮るようになってしまったような。


EOSが現役機であるとき、ふと中古のnewF-1が売られているのが目に入ったのです。
なんとなく、衝動買いしてしまいました。平成12年頃です。
ずっとF-1を使ってきたけれど、newF-1は憧れでした。
もうとうに過去のものだけど、財産としても手に入れておきたいと思いました。



モードラ付なんて、学生のときはまず購入は無理でした。
正直言って、このカメラでまともに鉄道写真を撮ったことはほとんどありません。
そういう意味、もったいないけれど、でもいいんです。
F-1万歳です。


おまけです。
オリンパスのL-3というフィルムカメラです。



デザインから、デジカメと勘違いもよくされたけれど、フィルムカメラです。
職場の上司がL-2を持っていて見せてもらって、その携帯性や一眼レフとしての性能から気に入ってしまい購入しました。
撮影がメインでない旅行などで、高倍率ズームなど重宝しました。
EOSよりもこちらの方が使用頻度は高かったです。


デジカメ時代となり、私も今はデジカメしか使っていません。
若い頃は一眼レフ以外眼中になく、コンパクトカメラを使うなんてバカにしていた節もありました。
それが今、私のメインカメラはルミックスのFX66、立派なコンパクトデジカメです。
これで十分です。とりあえず。
デジタル一眼レフは未だ、持っていません。
本格的な鉄道写真を撮る機会もほとんどなくなりました。

最近は高齢者や女子が、高価な一眼レフで撮影している姿を見かけることが増えました。
写真を趣味にしている人が大変増えたと思います。
私も負けないようにしないと。
またいずれ、写真道に精進しようかな、なんてね。


私の財産であるキャノンのマニュアル一眼レフたち、たまには外でシャッター音を響かせようかな。








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この記事へのコメント
素敵なカメラ達・・・眠らせておくのは勿体無いです。
是非&是非撮って下さい。
私はデジカメで頑張っていますが。。。
Posted by きすみれ at 2011年09月30日 10:27