2024年09月01日

石勝線 不通

根室本線が今年の3月に富良野-新得が一部区間の休止を経て、正式に廃止されました。
元々、石勝線開通前は、滝川-根室を結ぶ幹線の根室本線でしたが、石勝線が出来てから滝川-新得(正確には石勝線と合流する上落合信号所)間は幹線としての地位を失いました。

さて、今回は石勝線区間が土砂流入等で被災しました。
富良野-新得間の廃止をめぐって、災害等で不通区間が発生した際のバイパスとして、リスク分散、国家的安全保障上の位置づけとしても廃止するべきではないとの意見もありました。

しかし、JR北海道をはじめ、北海道は補助などする気もなくまったく興味はないようで、廃止となりました。

今回の被災でどのくらい復旧に時間がかかるがわからないが、根室本線がつながっていたら、バイパス機能として発揮したでしょう。
ただし、東鹿越-上落合信号所間は被災したまま休止状態だったので即座に列車を通すことはできないし、JR貨物が通るにも手続き上の障壁もあるでしょう。

しかし、存続前提で復旧していたら、即座に特急は迂回運転できたであろうし、貨物列車が通るにしても、元々の幹線だったのだから線路規格は問題ないはず。

改革派として夕張市長から北海道知事となった鈴木は、鉄道行政にはまったく見識もなく、夕張線を攻めの廃線と称して廃線させ、バス転換で本数も増えて便利になる吹聴した。
しかし結果、現在、バス運転手確保も困難、札幌と夕張を結ぶ直通バスは今年10月に全滅予定、転換バスは乗客が激減してかろうじて維持している状態。
夕張は陸の孤島と化している。

赤字、採算ということだけを理由に、国家の財産でもある鉄道を安易に廃止していいのか。

石勝線はいつ復旧するのか。

鉄道貨物の輸送は、バス運転手と同じくトラックドライバーも不足している状況で、トラックが代替手段となるのか。
札幌と帯広、釧路間の移動手段はバスや航空路線で代替できるのか。

根室本線 富良野-新得間の廃止は、国家的損失となったのではないか。
改革とか採算性とか、目先のことしか考えない、鈴木知事のような政治家しかいないのか。
しっかりとした国家観を持った政治家は、もう出てこないのか。

疑問だらけである。

富山市の公共交通政策を見習ってほしい。


Posted by よっぱらいくま at 13:45│Comments(0)TrackBack(0)事故・災害

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