2014年07月10日

中央西線が流された

 台風の影響で各地で大雨が。
 昨日のニュースで、南木曽の土石流被害が放送されていた。
 一人亡くなるという大災害である。
 その映像を見ておったまげたのが、夜の暗い映像でよくわからなかったが、線路が宙に浮き、鉄橋のトラスが下流に流されていたことである。
 しかし、ニュースで「線路が流されている。中央線が不通になっている」という声はまったく流れなかった。
 そりゃあ、人一人が亡くなったことの方が大ニュースだが、幹線である中央本線が流されている映像が映っているのにまったく触れないことに納得いかなかった。
 鉄道マニアの負け惜しみで言わせてもらえば、中央道が土石流の直撃をくらって通行止めになっていたら、すぐに大ニュースとなっていただろう。「中央西線なんて、しょせんその程度の扱いかよっ」って、愚痴ってしまいました。
 物流手段としての中央西線の地位の低さを、身に染みて感じてしまいました。

 もし、特急しなのが通過中に土石流が襲っていたら、大惨事間違いないとんでもない事態だったのにである。速報として、もう少しニュースにとりあげてほしかった。

 今朝のニュースでは、それなりに扱われていますが、扱いは二番手以下です。新聞の扱いも小さいです。

 JR東海のホームページでは、しなの号の代替バス等は出さないとのこと。
 しなのの輸送力なんて、名古屋と長野方面を結ぶ交通手段としての価値も、シェアも小さいもので、影響も少ないことを証明しています。高速バスなどの他の交通機関で、十分にまかなえるのですね。

 さて、復旧までにどのくらいかかるでしょうか。
 国鉄時代なら、中央西線の重要度もはるかに高かったし、復旧能力も高かったから、一週間くらいで開通させたと思うけれど、今のJRにどの程度やる気があるか次第でしょう。
 中央西線の価値も下がっている今、復旧まで何日かかるか、見ものです。


Posted by よっぱらいくま at 09:02│Comments(1)TrackBack(0)事故・災害

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この記事へのコメント
旅の帰りに中央西線を各駅停車で廻りました。たしかに輸送量は低いかもしれないけど、東海道線の様なピリピリした雰囲気はなく、景色も素晴らしいものでした。
鉄道を走らすということは、安全であることが最重要課題であることは、言うまでもありませんが、かつての国鉄のような赤字も出せませんよね。
だから最近どこへ行っても、旅を楽しむゆとりが無い?例えてみればツアー旅行や社内旅行の様な不自由さを感じるのです。
だから効率ばかり考えてると鉄道本来のよさが失われてしまいますよね。
そういう意味では中央西線の存在はうれしいよね😌
Posted by さよならながさき号門司港行 at 2014年08月15日 08:43