2015年10月01日

クローズアップ現代 また電車が止まった

NHKのクローズアップ現代で、最近の鉄道トラブルを特集している。
関西大学教授の説明はきわめて妥当だった。
きっとこの人、鉄道マニアだな。

セクション停車はだめという、これ自体が運転士に周知教育されていないそうな。

番組を見ていると、最近のATCシステムのIT化、電子化はすさまじい。
はっきり言って知らないし、わけわからん。

京急の、人が中心の運転指令が紹介されていた。
本当、その通りと思った。
テコを手動で操作するという、一昔前のやり方が、非常事態では的確な対応が出来るということ。
機械任せ、自動頼りが、有事の際に混乱するということだ。

JR東の運行の自動化、IT化はすごい。
平時は人がまったく介さないでも、運行は正確緻密に自動化されている、素晴らしいシステムと思う。

私はいわゆるタブレット方式の通票閉塞方式や自動閉塞方式くらいなら、システムを説明できるが、それらは理解の範疇外だ。

しかし、セクション停車すら停車を避ける自動化が進んでいるため、セクションの位置や仕組みを今の運転士は知らない、教育されていないなんて、はっきり言ってぶったまげた。
しかも、線路際の標識すらないなんて。
それじゃあ、運転士に罪はない。しかし、なんらかの原因で手動で非常停止させる場合もあるのだから、教育と現場の標識は必須と思うが。

昔に比べて事故件数は減っているが、遅延件数は増えているらしい。そりゃあ、今の過剰なまでの安全志向、とにかく動かすことを優先させた国鉄時代と違い、何かあれば責任逃れしか考えない、とにかく何もなくても止めて二言目には「ただいま安全を確認しています」のセリフしか吐けない今のJRと、過剰なまでに責任追及する今のマスコミ対応を考えたら、そうなるのは自明の理だろう。マスコミの無知と横暴が、円滑な運行を阻害していると言ってもいいだろう。

電車でGOで遊んだおじさん世代なら、現在の職業運転士よりも、素人のマニアの方が知識がありそうだ。
今の若い世代の鉄道運転士に、順法闘争とかいった運転方法は知らないだろうな。
規則通りに運転したら、ダイヤを、定時運転ができなかった、昔の現実なんて。
IT化で、人の判断が入る余地はなくなったということなのかな。

今のスマホ頼りの現代人に通じるものがあるなと感じました。  

Posted by よっぱらいくま at 20:55Comments(0)TrackBack(0)事故・災害