2014年08月13日

武豊線乗り歩き

 東海道本線の大府駅から分岐する武豊線。
 名古屋近郊の地味なローカル線でしたが、近年は沿線の宅地化やマンションの増加も受けて本数も利用客も増えて都市近郊路線の様相です。
 東海道本線よりも先に開業した武豊線は歴史の宝庫でもあります。
 来年のダイヤ改正で電化となることもあり、電化前に一度乗っておこうと思っていました。
 ちょうど大学時代の友人が名古屋へ遊びに(飲みに)来るということで、そういう機会でもないとなかなか動きが悪くなっているのでいっしょに行きました。


大府駅へ進入してくる、折り返しとなる武豊線の気動車。


 最初は亀崎駅で降りました。いちおう日本最古の駅舎ということですが、外壁等更新しているので、器自体は古いのでしょうが、あまり古さは感じません。
 ここよりも、今は第三セクター化された旧国鉄ローカル線の駅舎の方が古さを感じます。のと鉄道とか北近畿タンゴ鉄道とか。



ホーム側から



 駅舎にはこんな表示が。


 明治19年1月です。

 駅舎内です。柱だけが歴史を感じます。


ホーム跨線橋のコンクリート柱にはこの表示です。昭和41年製らしい。


 半田駅寄りには旧貨物ホーム跡らしき場所が自転車置き場になっています。このパターン、ローカル駅に多いです。


 きっと手前には、お決まりの日通の事務所建物があったと思ってしまいます。

 こんな古い看板も。


 複線電化、さらには高架化と、言いたい放題な感が。
 冷静に考えれば、現況の本数維持あるいは倍の15分間隔運転も、現在の単線で可能ではないでしょうか。
 複線化ましてや高架化など、無意味でしょうな。クルマ社会の愛知だから、鉄道の利便性よりもクルマの運転の障害となる踏切をなくしたいのが本音ではないのと皮肉りたくなります。
 朽ち果てかけた看板が出来てからいったい何年がたったのでしょう。まさか電化が実現するとは、看板を作った当時は夢にも思っていなかったことでしょう。


 次は半田駅へ2駅移動。

 半田駅は日本最古の跨線橋があると有名です。





 ホームの屋根、柱もいい雰囲気です。



 これが跨線橋。たしかに古いです。
 今や貴重な危険品庫もあります。
 開業当時からかさ上げされていない旧ホームもあります。昔は貨物列車が止まり、隣接する駐車場用地はきっと日通の倉庫とかがあったのだろうなと夢想します。

 跨線橋の通路。


案内板もあります。


 階段昇り口にはこんな記載が。




 「明四十三鐵道新橋」、跨線橋本体よりも新しいです。


 柱とかはかなり塗装を厚く塗り重ねられていて、かなりの厚化粧です。







 何か書かれているけれど、厚化粧が過ぎて判読不可能です。


 ホームから見た駅舎側。低い旧ホームがあります。


 現ホームはこちら。かさ上げしているのがよくわかります。


 ホームの柱にはこんな表示が。


 その下のは塗りつぶされていて、判読不可能。


 半田駅は跨線橋は、電化に際して建築限界を超えているとのことでしたが、架線を特殊な構造にすることで、跨線橋は保存する方針となったようです。
 すでに張られている跨線橋下の架線は、確かに特殊構造です。


 跨線橋下に何やら板が取り付けられています。

 吊り線とトロリー線の間隔もとても狭いです。






 跨線橋を残すため、ぎりぎりでクリアさせたのでしょう。JR東海に拍手。
 これが直流1500ボルトではなく交流2万ボルトだったら出来たのか、聞きたいです。

 半田駅前周辺はコンビニもなく古い街並みで、レトロな建物も多いです。






 味のある建物の駅前食堂。営業しているのかわかりませんが、こんな店で昔みたいに、キリンラガー大瓶を飲んで、ラーメンを食べたいです。
  

Posted by よっぱらいくま at 16:15Comments(0)TrackBack(0)乗車記 JR