2013年01月26日

最近の疑問 3点セット

第一 自動車減税
前回にも書いたけれど、総合的な交通政策にはまったく触れずに、ただ経済対策だけを理由に自動車だけを優遇する自動車減税を決定する日本の政治。
政治家はとことん低脳で、大衆迎合の選挙に勝つことだけしか考えていないことが証明された。
マスコミも財源と景気対策にしか関心を持たない。やっぱりマスコミも、視聴者、購読者に受けることしか言わない、ただの客商売。お客様に売れない情報は流さないということ。社説とかで偉そうなことを書いてあるのを見ても、価値はない。

第二 地方公務員の駆け込み退職金減額
長いこと職務を遂行してきたまじめな職員に対して、最後の最後に急に退職金を減額するなど、長いこと報いてきて職員を愚弄し、唾を吐くような行為だ。
第三者やマスコミは、公僕として最後まで職務を全うすることが必要だ、などと他人事の発言ばかりだ。
民間企業で年収1千万、2千万稼いでいたり、有識者と称してたくさんの収入を得ている大金持ちにとっては、150万円程度の金は「はした金」なんだろうが、ただのサラリーマンでしかない地方公務員にとっては大金だ。その大金をたった1、2ヶ月の違いでドブに捨てろなどと、よくも無責任なことを言えるものだ。
民間会社だって、長いこと会社のために報いてきた従業員に対して、退職直前に、退職金減額しますなんてしたら、倒産寸前でもない限り、血も涙もない社長だと言われるだろう。
県知事どもは、最後まで職務を全うするべきだと好き勝手を言っているが、組織の長として、長いこと勤めてきた退職する職員に対する敬意はないのだろうか。人間としての見識を疑う。所詮、選挙のことしか考えていない、くだらない人種なんだろう。
そういった大金持ちには、150万円という大金の価値は理解できないのだろう。
日々、少しでも家計の支出を少なくしようとしている主婦にとっても、いくらスーパーなどで閉店前の半額商品を買ったりして努力していたとして、150万円を捨てろと言われたらどう思いますか。

第三 アルジェリアのテロ事件対応
何も罪のない人達を虐殺したテロ行為は断固許せない。
犠牲者は本当に気の毒と思う。
しかし、日本国あげての今回の対応は、少し疑問だ。
日揮の人達は、遠い政情不安な国でがんばっていたのだろうが、それは民間の商業活動だ。利益を得るための会社としての行動である。
旅行や、企業活動などのために外国に行き、不幸にも犯罪行為に巻き込まれて命を落とした人も数多いはずだ。今回は大規模なテロ行為に巻き込まれたことによる、大騒ぎの特別扱いなことが疑問だ。
これが国策、国の発注事業で民間人が外国で犠牲になったのなら、国をあげてのバックアップは必要だろうが、一民間活動の中でおきた出来事なのだ。
アルジェリアの経済発展のために尽力したとか、犠牲者は英雄扱い。
それなら、そこらへんの道路工事をしている土方のおっちゃんだって、地域のために立派な仕事をしていることに変わりはない。その人が事故で死んだらどういう扱いとなりますか。何も大騒ぎしませんよね、マスコミは。
人の命の重さは、テロの犠牲者だろうと、毎日平均すれば10人以上、テロの犠牲者以上の日本国内で交通事故で死んでいる人も同じはず。その人達の命が消えても、新聞の片隅のベタ記事にもならないのが現実。なんか納得いかない。
テロが発生してから今日まで、すでに日本国内の交通事故で、テロ犠牲者の何倍の数の人命がを失われているのだろうか。
政府専用機まで出して、政府要人から行政にかかわるたくさんの人が関わって、どれだけ国費が投入されたのか。
総理大臣から閣僚から、それらの人が関わった時間はどれほどだったのか。
そして、日本として解決方法に抗議しているが、それじゃ日本は何か解決に対して協力できたのですか。自衛隊が特殊部隊を投入して外国でテロリストと戦うなんて、絶対できないのに、文句だけ言うのは、極めて無責任だと思うけれど。それともテロリストに金を払って解決させるつりだったのですか。
アメリカやイギリスは特殊部隊を送り込むという具体的協力を提案していたのだから、今回の結果に文句を言う資格があると思う。
事件と事故の犠牲者は意味が違うという考えもあるだろうが、今回の扱いは疑問である。人の命の重さはすべて同じはずだ。事故だって、航空事故や鉄道事故の犠牲者と、日々の交通事故の犠牲者との取り扱いだって、不平等ではないですかね。
御巣鷹山や福知山線で犠牲になった人たちは毎年マスコミで取り上げられるけれど、毎年4000人前後が犠牲者となっている交通事故死者は、なんにも注目されませんよね。
残された家族の悲しみは、何も変わらないはずなのに・・・  

Posted by よっぱらいくま at 09:43Comments(0)TrackBack(0)政治・社会