2011年02月12日

山陰の旅

毎年恒例となっている、カニ旅行に行ってきました。
今回はちょっと遠征して出雲市まで足をのばしました。

岡山から乗車したやくも号の車内。
381系振り子電車は一桁番号でした。きっと昔は中央西線をしなの号として走っていたのかなと想像しました。



新見を過ぎて、岡山と鳥取県の県境分水嶺を越すあたりから雪が増えてきました。





車内放送でも、川の流れが分水嶺を越えて逆になると案内していました。
大山が見えてきました。
こんなに雪をかぶった大山を見るのは初めてかなと思います。
車内放送でも大山の案内をしていました。



米子では、境港線のゲゲゲの鬼太郎カラーの気動車が。



出雲市駅到着。

本当にひさしぶりです。
前回来たのはいったいいつか。
たぶん、鳥取-米子間に12系や50系客車が走っていた頃だと思うので、15年以上は経っています。
まだその頃は高架駅ではなく、地上駅でした。



出雲大社まで足をのばしました。
門前に昔ながらの食堂があって、そこで玉子丼を食べました。昔ながらのパイプ椅子にサンプルのショーケース。
玉子丼もふんわりしいておいしかったです。





帰り道は、映画レールウェイズで舞台となった一畑電鉄に、松江しんじ湖温泉まで乗りました。



出雲大社駅舎内。
レトロな良い雰囲気を残しています。
むか~し、私が初めてきたときは、夜も遅く、ただただ寂れた古い駅にしか感じませんでしたが。

映画にも登場した古い電車も構内に止まってました。



運転室うしろの席に座れたので、前面展望できました。







当日は玉造温泉に泊まりました。

翌日、玉造温泉駅からスーパーまつかぜに乗って鳥取へ向かいました。



玉造温泉駅の乗り場案内です。
大阪、東京、下関、広島・・・
直通の長距離列車が走っていた頃のままの案内看板です。
懐かしいなあ。この時代の山陰本線は楽しかったなあ。
特急、急行、普通列車。さまざまな列車が途中駅で待避、行き違い、抜きつ抜かれつ、時刻表を見ても楽しい頃でした。
長編成の食堂車も連結していたまつかぜ号が走って、旧型客車の鈍行がのんびり走っていました。
一カ所消されている部分は、たぶん小郡だと思います。新山口に変わったから。なんで修正はしないのだろう。

進入してくる出雲市始発、岡山行きのやくもです。





次に、これから乗るスーパーまつかぜ号が入ってきました。
スーパーと名乗っても、たったの2両編成。



食堂車、グリーン車も連ねた往年のまつかぜ号はまったく違います。

予想通り、次の松江駅でほとんどの客が降りて、運転室後ろの右側の席が空きました。
さっそく移動して、またまた前面展望を楽しむことができました。









山陰本線の松江-鳥取間、というか山陰本線で前面展望したのは初めてのことです。
昔は客車鈍行列車に乗って喜んでいましたから。
機関車が引っ張る列車では絶対無理なことです。

しかし、この特急、キハ187は速いです。
昔からこの区間はほとんど特急には乗ったことがなく、鈍行列車、よくて気動車、キハ58の急行くらいでしたもの、乗っていたのは。
直線は120キロで単線の山陰本線をすっとばします。
カーブの制限も、標識に187除くなんて書いてます。
山陰本線を120キロで走るなんて夢のようです。
単線ローカル幹線だけど、線路は高速化でかなり頑丈にしてあるようで、乗り心地は北陸本線とまったく変わりません。

明治時代に建設された古いトンネルも、120キロで突っ込んでいきます。
このトンネルを造った当時、ここを列車が120キロで走るなんて、当時の人は夢にも思わなかったでしょう。

鳥取からは鈍行気動車に乗り換え。
特急もいいけれど、やっぱりキハ47、ボックスシートの鈍行の方が、私は落ち着きます。
私の大好きな居組駅舎の屋根には雪がこんなに積もっています。



浜坂駅には「鉄子の部屋」なる鉄道資料展示室があります。



また、駅前のコンピには、元々浜坂駅の駅弁屋さんが経営していて、店内には山陰本線全般や餘部鉄橋関係の資料をたくさん展示しています。関連のおみやげもたくさんあります。

さてカニです。
やっぱり最高。



多くを語るのはやめておきます。

さて、翌日は餘部を通りました。
昨年、最期の鉄橋を渡ってから、コンクリート橋に付け変わってから初めてです。

ホームと線路の位置が鉄橋時代とは反対に、海側にホームが、山側に線路となっていました。

鉄橋はわずかを残して撤去されています。今後整備して観光施設になるようです。





鉄橋は一部分残っています。



ここで鉄橋は分断されています。
透明の防風壁は景色を見るにはなんの問題もありません。



その後、帰りは豊岡から北近畿タンゴ鉄道の特急京都行きに乗りました。
またまた、運転室後ろの特等席が空いていて、前面展望です。





北近畿タンゴ鉄道、施設も風景も、国鉄宮津線のときのままです。
JRよりも格段に味があります。
格安の乗り放題きっぷもあるし、じっくり一日かけて乗り降りしたい鉄道です。
車内で旅の締めの一杯を。
香住の香住鶴です。
なかなか日本酒らしい一品です。
今回の旅もよく飲みました。
一番おいしいのは、やっぱり、鈍行列車のボックスシートで景色を見ながら飲むお酒です。



列車の旅はいいものです。

今回の旅は、西から東へ、米子、鳥取、浜坂、豊岡と東に向かうにつれて、雪が多くなってきました。

  

Posted by よっぱらいくま at 08:56Comments(0)TrackBack(0)乗車記 JR