2023年08月14日

住友大阪セメント多賀 鉱山架空索道用ガード跡

以前、米原-京都間の彦根付近にある謎の構造物のことを書きました。

先日、何気なくグーグルマップでそこを確認したところ、


名所かよ!はっきりと説明、(正式?)名称「住友大阪セメント多賀 鉱山架空索道用ガード跡」とあるし、「史跡」と分類されている。
あれだけ謎で、調べたのに。
まさかこの私のブログで脚光を浴びたとか、それはないかな。

私が2010年頃現地に行って調べてこれを書いた頃、ネットで探してもほとんどこれに関するものはほとんどありませんでした。
現在は山のように、これに関する写真や記事がネット上にたくさんあります。
いつのまにメジャーになったのか。

グーグルマップのコメントでは、近々解体される準備中みたいに書いてある。
もう現在では、解体されてしまったのだろうか。  

Posted by よっぱらいくま at 14:54Comments(0)TrackBack(0)新幹線

2023年08月14日

東海道新幹線から車販終了のニュースを聞いて

唐突なニュースでした、東海道新幹線からの車販がなくなるとのこと。
ついに来たかとも思ったし、まさかという気持ちも。
世間の反響も思ったより大きいものでした。皆さん、それなりの思いがあるようで。

私は学生時代に新幹線の車販のバイトをしたので、それなりの思いがあります。
詳しくこちらに書いていますが、あの頃を経験しているとまさか、車販までなくなるとは信じられません。

食堂車が21世紀が始まった頃には廃止され、その後車販は安泰でしたが、こだま号からは撤退したあと、のぞみ、ひかりでは存続して現在に至っています。
駅ナカの充実、売店も充実してきて、たしかに乗車前の選択肢と買う機会は増えた結果、車販の売り上げは半減してしまったようです。
私が車販のバイトをしていた頃は、それこそ食堂車があるひかり組は10名以上の体制で従業員が新幹線に乗務しました。
ビュッフェだけのこだま組でも6名くらいは乗務したはずです。
それこそ商品はたくさん売れて、活気がありました。はっきり言って激務でした。

現在のパーサーと呼ばれる人たちは人手不足もあり、2~3名だけの乗務で、一人はグリーン車専属の要員だから、2人乗務だとなかなか車販が回ってこないので、車販を利用する機会も減っています。
人手不足もそんなに深刻なのかというのが実感です。たしかに、女性の職業としては、車内を歩き続けての立ち仕事はかなり重労働な部類だと、バイトをしていた頃から実感しています。
でも今は、精算は機械任せで全商品の価格を覚える必要はないようだし、現金以外にスイカ精算もできるし、車内を何往復もしていないようだし、かなり楽になったように感じています。
それに車内が激混みすることも、昭和の時代に比べれば皆無だし、仕事姿もスマートに見えて昔ほどの重労働には見えません。なんで人気がないんだろうか。

さて、世間の反応は、堅いアイスが買えなくなるとか、ご褒美のビールが買えなくなるとかという声もあるけれど、必要性は薄れているのでなくなっても当たり前という受け取り方もあります。
まあ、それぞれごもっともだと思います。

私は、朝のワンコイン500円で買えるサンドイッチとコーヒーのセットは、東京へ行くときには重宝しました。それになんとなく、ビールを飲まない東京行きに乗った際は必ずコーヒーだけでも買っています。
名古屋へ帰るときは100%ビールその他アルコール類を飲んでいるので、車販のお世話になるのは、飲み足りないときに追加を買うのにも重宝しています。

結論としては、私にとっては車販は最後の砦なんですよね。
時間がなくて駅で買う余裕がなかったとか、予想外にホームの売店が混んでいて買えないとかいう場合、最後の頼りが車販なのです。

そして車販の必要性は、非常時、異常時にも最後の砦となる役割があると思います。事故災害等で駅間や駅でも待避線に長時間の停車を余儀なくされて車内に缶詰になったときの食料、飲料の供給の役割です。数は限られるだろうけれど、ないよりは車販の在庫があれば水も最低限は入手できるはずです。
私は新幹線700系以降から車内の冷水器を廃止したことは大問題だし明らかなサービス低下だと指摘してきました。
「新幹線車内の自販機と冷水器」←こちら
非常時に水が手に入らないことは、体の弱い人や子供には大問題だと思います。現在走っている新幹線に大量に非常用のペットボトルの水でも積んでいるなら良いけれど、そんな話しは聞いたことありません。

こだまから車販が撤退したときは、各駅停車で頻繁に停車するし、通過待ちの停車中にホームの自販機で飲み物は買えるからまあ、仕方ないかなとも思っていましたが、新横浜-名古屋間は1時間以上止まりません。飲食物の提供義務があると思います。

昔の国鉄は(なんて言うと嫌われるのだけど)、駅の売店、車販、食堂車は、純粋な商売ではなく、飲食物の提供義務でやっていたという側面がありました。
コンビニなんかなかった時代は、地方のローカル線でも駅の売店は早朝から深夜までやっていました。それは飲食物の提供義務という側面があったからです。そして、近所の人がわざわざ駅の売店、キオスクへ買い物だけのために駅を訪れていた風景も日常でした。

今はコンビニをはじめ駅ナカの充実で、飲食物の購入機会は恵まれているので、そういう位置づけはすでに不要なのでしょう。しかし、それは都会の大きな駅に限った話しです。
今は、利用者の少ない駅でなくても中規模以下の駅からは売店、キオスクはことごとく撤退してきています。
これは、私の趣味的には、駅で乗車前にビールを買えないという切実な問題でもあります。駅近くというのはなぜかコンビニはなくて、昔は多かった個人商店の酒屋もことごとくなくなっているので、大きな駅以外では、アルコール類を手に入れるのに案外苦労するのです。
長万部駅ではアルコールはおろか食事になるものも手に入れられなかったことも。特急に乗ったとしても車販はないし、飲み物食べ物は手に入らないということです。

現実は、在来線の特急からはほぼ車販は絶滅したし、現在は需要が減ったというのは仕方ないにしても、東海道新幹線でも最後の砦としても車販は維持してほしいところです。
山陽区間は維持するという話しは、頼もしい限りです。

テレビや新聞を見ても、情緒的な話しばかりで、車販の非常時の役割とかに目を向ける視点がなく、純粋な商売として損得だけでしか見ていないなと感じました。  

Posted by よっぱらいくま at 11:17Comments(0)TrackBack(0)新幹線