2016年09月02日

古レール 北池野駅

養老鉄道の北池野駅で電車を待っていて、ホームベンチの上屋の柱に古レールが使われていることを見つけました。

これです。




「CARNEGIE」の表示、アメリカのカーネギー社製です。
製造年刻印もありました。


「19 2」、十の桁が判読できませんが、カーネギー社のレールが輸入されたのは1905年から1915年くらいが多かったらしいので、「1」が消えていると推測、たぶん1912年製でしょう。
製造月は「|」の数がはっきりと11本あり、11月製です。


明治期の輸入古レールを使った鉄道関連のホーム屋根の柱や跨線橋は各地に現存しており、そんなに珍しいものでもありません。改築により徐々に減ってはいますが・・・。
旧養老鉄道の手で開通した揖斐線の池野-揖斐間の開業は1919年(大正8年)らしいので、もしかしたら開業時から存在するホームベンチ上屋かもしれません。
近隣の東海道本線のレール交換で発生した古レールが使われたのかもしれないし、揖斐線で線路として現役使用されたのち、後年に交換された廃レールをベンチ上屋を建築したときに再利用されたのかもしれません。
そういう想像をしているだけで、歴史を考えると楽しいものです。

いずれにしても北池野駅ホームベンチ上屋は、相当古いものであることは確かです。






その他に米原駅と大垣駅のものです。


米原駅7、8番ホーム。「BV&CO LD」1897年製。


大垣駅2、4番ホーム。1927年10月製。

  

Posted by よっぱらいくま at 11:12Comments(0)TrackBack(0)駅と歴史