2015年03月18日
亀山発新宮行き キハ48の旅
3月のダイヤ改正で、JR東海に残るキハ48などの昭和の時代に新製された気動車が、いよいよ淘汰されていきます。
武豊線の電化もあって、そちらの新型気動車や新型増備で高山本線からはほとんどが新型に置き換わるみたいです。
高山線に配置される新型気動車はオールロングシートです。そんなんじゃとても、鈍行の旅は楽しめません。ボックスシート自体、時代遅れの象徴みたいたけど、長距離長時間運転のローカル線、とても通勤ラッシュがあるとも思えない線区に何を考えているのかと言いたくなります。
車内での飲食で発生するゴミとかの清掃の手間を省きたいのでしょう。最近は新幹線でもどこでも、乗客はしっかりと持ち帰り、駅のごみ箱へ捨てているんだけどねえ。
かたや、紀勢本線のキハ48や40の一派は、まだ当面残るようです。
私は、まだ亀山ー新宮間に旧型客車が走っていた頃、そして、その後に50系客車、キハ58と置き換わってはきましたが、ずっと紀勢本線の鈍行列車の旅が好きでした。
キハ40系列に置き換わってからは足が遠のいていたところですが、ついにキハ40らまでもがなくなってしまう時期がいよいよ近づいてきたとなると、乗っておかねばと思った次第です。
亀山発新宮行きの直通列車は、昔は数本ありましたが、現在は2本のみです。昔から夕方に亀山を出発する列車を愛用していたこともあり、新宮着が手頃な時間の、亀山15:12発に乗りました。新宮には19:50着、約4時間半の乗りごたえのある旅となります。
亀山駅5番ホーム、昔ながらの良い雰囲気です。これから約4時間、新宮まで乗車するキハ48です。
この列車平日は通学客なんかで多少混む時間帯もあるのだろうけれど、土曜日はほとんどの区間でガラガラです。だから長時間の乗車も快適だし、途中、10分前後停車する駅もあるので途中下車や買い物も可能です。
亀山駅は紀勢本線の起点駅です。0キロポストが紀勢本線ホーム5番線から見えます。
キハ48と40の3両編成です。トイレのある車両に乗り込みます。トイレのある安心感は、酒飲みには絶対です。
汽車旅の宴会スタートです。
車内は扇風機のスイッチもある、新製当時からほとんど変わっていません。冷房が取り付けられた以外は。
山陰本線のキハ47系は窓際にテーブルが取り付けてあったけれど、こちらにはないのが惜しいところです。
亀山を出て列車は最初の停車駅、下庄に着きます。緩くカーブしたホームのローカル駅で雰囲気が良いところです。
次の一身田からは高校生が乗り込んできます。平日はたくさん乗ってくることでしょう。
しかし、次の津でほとんどが降りてしまい、乗り込んで来る人も少なく車内は閑散とします。
高茶屋でキハ48系4連と交換。
松阪までのんびり飲みながら過ごし、松阪駅で一番前に移動してスタンバイします。
それは弁当を受け取るためです。松阪駅の牛肉弁当は有名なところです。私はいつも電話で予約を入れておいて、ホームで受け取るのです。親切な従業員のおばちゃんから受け取る弁当は、出来立てのホカホカです。ここの弁当は牛肉がうまいことはもちろん、私にとってはそれよりもご飯、米が美味しいことがうれしいです。最近のコンビニ弁当やホカ弁のご飯もうまいけれど、やはり一流、値段が高いだけの価値があります。
まもなく多気駅に到着。参宮線の分岐駅であるとともに、日中の紀勢本線の列車は多気始発が多いです。逆に亀山方面とは参宮線直通の列車の方が多いです。
10分以上停車するので、駅前のコンビニで買い物ができます。亀山でたくさん酒類を買い込んだのだけど、ここでも補充します。
多気から紀勢本線は山間部に入っていきます。三瀬谷を過ぎると本格的な山越えとなり、エンジンフルバワーでゆっくりと峠を登っていきます。大内山駅、そして梅ケ谷駅あたりが最高地点で、相当登っています。それからは下り坂を転がりながら紀伊長島駅へと向かいます。この区間は地図で見ても、険しい地形であることがわかるし、線路はぐるぐるとカーブの連続であることもわかります。
紀伊長島駅前は店もほとんどなく、寿司屋と小さな牛乳屋さんがあるくらいなので、酒類を手に入れることは不可能です。500メートルほどのところにスーパーがあるのだけど、10分弱の停車時間での往復は無理です。
酔いも十分にまわりあたりも真っ暗、乗客もまばらな、ボックスシートでの楽しい旅はまだまだ続きますが、単調です。
途中の長時間停車の駅ではホームに出て写真を撮ったり、改札も出たりします。こういう旅ができる路線と列車は、本当に少なくなりました。
窓際は酒宴の証拠が。
これ、1人で全部飲んだ訳ではありませんよ、誤解なく。
尾鷲、熊野市と主要駅前後で乗客はほとんど入れ替わり、終着の新宮には19時50分到着です。まだまだ宵の口で都会なら人だらけの時間だろうけれど、3両編成のキハ48から降りた客は10人もいません。
閑散とした駅の改札を出て、旅は終わりです。
紀勢本線のキハ48系、いつまでも残ってほしいものです。
武豊線の電化もあって、そちらの新型気動車や新型増備で高山本線からはほとんどが新型に置き換わるみたいです。
高山線に配置される新型気動車はオールロングシートです。そんなんじゃとても、鈍行の旅は楽しめません。ボックスシート自体、時代遅れの象徴みたいたけど、長距離長時間運転のローカル線、とても通勤ラッシュがあるとも思えない線区に何を考えているのかと言いたくなります。
車内での飲食で発生するゴミとかの清掃の手間を省きたいのでしょう。最近は新幹線でもどこでも、乗客はしっかりと持ち帰り、駅のごみ箱へ捨てているんだけどねえ。
かたや、紀勢本線のキハ48や40の一派は、まだ当面残るようです。
私は、まだ亀山ー新宮間に旧型客車が走っていた頃、そして、その後に50系客車、キハ58と置き換わってはきましたが、ずっと紀勢本線の鈍行列車の旅が好きでした。
キハ40系列に置き換わってからは足が遠のいていたところですが、ついにキハ40らまでもがなくなってしまう時期がいよいよ近づいてきたとなると、乗っておかねばと思った次第です。
亀山発新宮行きの直通列車は、昔は数本ありましたが、現在は2本のみです。昔から夕方に亀山を出発する列車を愛用していたこともあり、新宮着が手頃な時間の、亀山15:12発に乗りました。新宮には19:50着、約4時間半の乗りごたえのある旅となります。
亀山駅5番ホーム、昔ながらの良い雰囲気です。これから約4時間、新宮まで乗車するキハ48です。
この列車平日は通学客なんかで多少混む時間帯もあるのだろうけれど、土曜日はほとんどの区間でガラガラです。だから長時間の乗車も快適だし、途中、10分前後停車する駅もあるので途中下車や買い物も可能です。
亀山駅は紀勢本線の起点駅です。0キロポストが紀勢本線ホーム5番線から見えます。
キハ48と40の3両編成です。トイレのある車両に乗り込みます。トイレのある安心感は、酒飲みには絶対です。
汽車旅の宴会スタートです。
車内は扇風機のスイッチもある、新製当時からほとんど変わっていません。冷房が取り付けられた以外は。
山陰本線のキハ47系は窓際にテーブルが取り付けてあったけれど、こちらにはないのが惜しいところです。
亀山を出て列車は最初の停車駅、下庄に着きます。緩くカーブしたホームのローカル駅で雰囲気が良いところです。
次の一身田からは高校生が乗り込んできます。平日はたくさん乗ってくることでしょう。
しかし、次の津でほとんどが降りてしまい、乗り込んで来る人も少なく車内は閑散とします。
高茶屋でキハ48系4連と交換。
松阪までのんびり飲みながら過ごし、松阪駅で一番前に移動してスタンバイします。
それは弁当を受け取るためです。松阪駅の牛肉弁当は有名なところです。私はいつも電話で予約を入れておいて、ホームで受け取るのです。親切な従業員のおばちゃんから受け取る弁当は、出来立てのホカホカです。ここの弁当は牛肉がうまいことはもちろん、私にとってはそれよりもご飯、米が美味しいことがうれしいです。最近のコンビニ弁当やホカ弁のご飯もうまいけれど、やはり一流、値段が高いだけの価値があります。
まもなく多気駅に到着。参宮線の分岐駅であるとともに、日中の紀勢本線の列車は多気始発が多いです。逆に亀山方面とは参宮線直通の列車の方が多いです。
10分以上停車するので、駅前のコンビニで買い物ができます。亀山でたくさん酒類を買い込んだのだけど、ここでも補充します。
多気から紀勢本線は山間部に入っていきます。三瀬谷を過ぎると本格的な山越えとなり、エンジンフルバワーでゆっくりと峠を登っていきます。大内山駅、そして梅ケ谷駅あたりが最高地点で、相当登っています。それからは下り坂を転がりながら紀伊長島駅へと向かいます。この区間は地図で見ても、険しい地形であることがわかるし、線路はぐるぐるとカーブの連続であることもわかります。
紀伊長島駅前は店もほとんどなく、寿司屋と小さな牛乳屋さんがあるくらいなので、酒類を手に入れることは不可能です。500メートルほどのところにスーパーがあるのだけど、10分弱の停車時間での往復は無理です。
酔いも十分にまわりあたりも真っ暗、乗客もまばらな、ボックスシートでの楽しい旅はまだまだ続きますが、単調です。
途中の長時間停車の駅ではホームに出て写真を撮ったり、改札も出たりします。こういう旅ができる路線と列車は、本当に少なくなりました。
窓際は酒宴の証拠が。
これ、1人で全部飲んだ訳ではありませんよ、誤解なく。
尾鷲、熊野市と主要駅前後で乗客はほとんど入れ替わり、終着の新宮には19時50分到着です。まだまだ宵の口で都会なら人だらけの時間だろうけれど、3両編成のキハ48から降りた客は10人もいません。
閑散とした駅の改札を出て、旅は終わりです。
紀勢本線のキハ48系、いつまでも残ってほしいものです。