2011年06月12日

居眠り

またまたJR北がやらかしました。
運転中の居眠りをバッチリ撮影されるとは。
まあ、たるんでますね。26歳の運転士なんて、まだなったばかりだろうに。
JRは全般的に年齢構成がいびつで、国鉄分割民営化の影響で40代くらいの働き盛りの現場のベテラン層がまったくいません。
だから現場の駅員、運転士、車掌らは若年層ばかりです。
そういう下積み期間が短い層が新幹線の運転士から何から何までいきなり第一線の現場にいると思います。
昔がいいか悪いかわかりませんが、駅員から始めて何年もかかってやっと車掌に、そして在来線の運転士にやっとなれて、それから経験を積んで、新幹線の運転士とかになれるのは、入社から相当の年月を要したはずです。でも今はいきなり新幹線の運転士にもなれるのではないかと思えるような年齢・容姿の運転士ばかりです。
今回の顛末は、運転席がまる見えの普通電車でしたが、新幹線や特急なら運転席は見えないから、こんなことは結構おきているのではとも思います。
今はネットやらで、携帯で撮影されて、公開されてしまう。
居眠り運転は悪いことだけど、撮影自体は一種の盗撮ではとも思ってしまいます。
これはこれで、なんか嫌な世の中です。

むか〜し、私が小学校一年生か二年生の頃、国鉄京浜東北線に乗って先頭の運転席後ろで前方を見ていたときのことです。
まだこの頃までは運転席後ろのブラインドは下ろしていませんでした。
その後の国鉄時代は、運転席のブラインドは、昼間でも完全に降ろされて、前方展望は一切できない時代が続きました。国鉄の分割民営化後、JRになってから、運転席のブラインドは昼間は開けられるようになりました。
それで、まだ小さい子供だった私が前を見ていたら、横から運転士の顔見知りの男がやってきて、運転席後ろの窓を叩いて運転士に声をかけたのです。そしたらなんと運転士は走行中にもかかわらず、席を立って運転席後ろの客室との境の窓を開けて、その男と会話を始めたのです。それも男と対面しながら。ということは、前方は見ていません。5秒おきくらいに後ろを振り返って、要するに前方をちらちら見ながら会話を続けて、駅に着く前に運転席に戻ってブレーキ操作をして電車を止めました。
いやー、幼心にもびっくりしましたね、あれは。今なら大スクープものでしょうな。
そんなこともあったので、居眠りくらいじゃ驚きません。それでいいのか?
昔は昔で、今よりもとてもひどいこともあって、別の意味でおおらかでした。

しかし、電車は、少なくてもJRの列車なら、EB装置が付いているから、1分間操作しなければブザーがなって、それでも操作しなければ非常ブレーキが作動するから、居眠りしていても車に比べればずっと安全ではありますが・・・  

Posted by よっぱらいくま at 22:31Comments(0)TrackBack(0)事故・災害